私が在宅フリーランスになると決めた、同僚からのある言葉

在宅パラレルワーカー(フリーランス)になる前は、広島のベンチャー企業で正社員として働いていました。とにかく楽しくて、異例(?)の早さで、ひとつのチームの副主任になり、幕張支社での人材育成担当に抜擢されたりもして、それなりに充実していました。

そんな私もやがて結婚し、子どもが生まれ、会社に復帰したんですが、以前と同じ量の仕事はできないと判断。役職は降りたものの、それなりに仕事も任され、時短勤務ではありましたが日々忙しく、がむしゃらに仕事していました。

在宅フリーランスになると決めた、同僚からのある言葉

そんなあるとき、運命の出来事が……。

社内で新しいチームをつくるという話しを聞いたので、「私もそのチームでぜひ仕事をしたい」とリーダーに伝えたところ、「子持ちはいらない」と真顔で言われ……。ものすごーくショックでした。

腹が立ったというよりも、既婚子ありの男性に面と向かって言われたことが衝撃だったというか。それを聞いたときに、心臓がバクバクしたのを、今でも覚えているくらい。

そのあと、沸々と熱いものがこみ上げてきて(笑)会社に頼らずフリーランスになって、自力で稼ぐぞ!と思いました。 今思えば、同僚からのあの一言があったからこそ17年間勤めた会社を辞めて、フリーランスになる決心がついたようなものですね。

また、子どもが学校から帰宅したときに家に居て「おかえり」と言いたい!という思いがあったので、これはもう在宅ワークしかないと思いました。まあ、理想と現実はちょっと違ったんだけど(苦笑)

ほどなくして、二足のわらじ生活をスタート。副業でゲーム翻訳の仕事をしながら、ビジネスの勉強をはじめ、土台つくりをスタート。多少準備不足なところはあったけど、在宅ワーカーになる!と決心してから8ヶ月で退職。 翌年2016年9月、翻訳者のパートナーと翻訳支援ツールの使い方を教えるオンライン講座を開講。小さいながらも、自分(正確には自分たち)のビジネスを立ち上げることができ、少し自信がつきました。

J社との運命的な出会い

もう本当にこればっかりは”タイミング”としか言いようがないと思いますが、自分がやってきたことを試してみたい!もっといろんな仕事がしてみたい!とインターネットで仕事を探していたときに偶然見つけたのがJ社でした。

完全在宅の正社員として採用され、自身のオンライン講座とJ社のお仕事を両立しながら、デザイン関連やディレクション、ライター、校正としての実績を積んでいきました。まあ、実を言うと……「J社を辞めたい」と思ったことが何度かありましたけど(苦笑)

在宅フリーランスになると決めた、同僚からのある言葉

なんでかって、正社員の縛りがあったのもそうだけど、それよりもなによりもプロのデザイナーやライター、経験豊富なディレクターたちに囲まれて仕事をしたとき、「自分は何もできない」ということがわかったんです。即戦力にならない……自分なんかいても意味がない……と思ったんですよね。

実際その頃の私は動画編集も、まあやったことがある、Photoshopでの画像編集も、まあ経験がある、文章も書こうと思えば、まあ書ける、WordPressでブログを立ち上げることはできるけどプログラマーじゃない、という感じで一通りかじったことはあるけど、Photoshop以外、すべて独学で、何一つ「プロです」と胸を張っていえるものがなかったんです。

それでも、私を採用してくれたことにはきっと意味がある!と(勝手に)思い、「とにかく一生懸命やってみよう、それでもダメだったらまた考えよう」って思いました。

クサクサした時期もあったけど、本物のデザイナーやライターの仕事を間近で見て、インプットした知識を、アウトプットすることで自分のスキルアップになりました。校正を勉強する機会もあったし、求人広告の仕事もいい経験になりました。

在宅フリーランスになると決めた、同僚からのある言葉

そしてそして時は流れ、会社の事情がいろいろと変化したのを機に、業務委託に変更。会社の縮小やらでメンバーの入れ替わりもありましたが、2022年現在も業務委託としてお仕事をやっています。

J社で在宅正社員から業務委託になって仕事をした(している)実績は、間違いなく今の仕事につながっていて、大きな自信にもなりました。

ここにくるまで、遠回りもしたし、家族にもたくさん助けてもらったし、泣いたこともあったけど、ぜーんぶ、自分の糧になったと思ってます。

って、なんかもう今がゴールみたいなこと言ってるけど、まったくもってそんなことはなく(苦笑)これからも、積極的に「失敗」を取りにいこう!とりあえず、やってみて考えるのはそれからだ!

結局のところ、人生は「やる」か「やらないか」なんだよね。ってあらためて思いました。

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