最近ちょっと気になるニュースがありました。
音楽生成AI「Suno(スノ)」が、元Spotify幹部をアーティストパートナーシップ担当のシニアディレクターに迎えた、という話です。
さらにその前には、Warner Music Group(世界三大レコード会社のひとつ)出身の幹部も経営陣に入ったことが話題になりましたよね。
これ、ただの人事ニュースでしょうか?
正直、私はこう思いました。
「あれ、Sunoって本気で“音楽業界の中”に入ろうとしてない?」
今日はその話を、できるだけわかりやすく整理してみます。
Sunoは“AIツール”から“音楽プレイヤー”へ?


今回話題になったのは、元Spotify幹部のサム・ベルガー氏の参加です。彼が担当するのは「アーティストパートナーシップ」。
これ、ちょっと難しそうな言葉ですが、要するに
- アーティスト
- マネージャー
- レコード会社(レーベル)
と関係を作る部署です。つまり、音楽業界と本気で向き合うポジション。
普通、AI企業ならエンジニアを増やしそうですよね。でもSunoは今、「業界との関係づくり」を強化している。これって結構大きな変化です。
そもそもSpotifyはどうやって大きくなった?
今や音楽ストリーミングの代表格であるSpotifyですが、最初から順調だったわけではありません。当時のレコード会社は、かなり警戒していたんですよね。
- 本当に儲かるの?
- 海賊版と何が違うの?
- アーティストの取り分は?
Spotifyが最初にやったことは、技術の進化よりもレーベルとの信頼関係づくりでした。楽曲を提供してもらわなければ、配信サービスは成り立ちませんから。
つまり、「音楽ビジネスは“信頼”でできている」ということ。そして今、Sunoがやっていることは、あの頃のSpotifyにちょっと似ていると思いました。
AI音楽は「量」から「信頼」へ
いま、AI音楽は爆発的に増えていますよね。毎日、ものすごい数の楽曲が生成されています。でもここで、ひとつ問題が。
曲数ではもう差がつかない
AIを使えば、楽器が弾けなくても、歌が歌えなくても、誰でも短時間で曲が作れます。
つまり、
- 何曲出したか
- どれだけ速く作れるか
では、だんだん差がつかなくなってきているということ。これってYouTubeの初期と似ていません?
動画が増えすぎた結果、重要になったのは
- 世界観
- キャラクター
- 継続性
でした。AI音楽も、そろそろ同じフェーズに入っているのではないかと。
これから重要になるのは「IP」


ここでよく出てくる言葉が「IP」。IPとは「Intellectual Property(知的財産)」の略です。簡単に言えば、キャラクターやブランドそのものの価値のこと。
AIで曲は量産できます。
でも、
- 世界観
- キャラクター性
- 物語
は、量産できません。ここがこれからの分かれ道になります。
AIアーティストは今どう動くべき?


もしこれからAI音楽に取り組むなら、この3つを意識するといいかなと思っています。
① 単発曲ではなく“シリーズ”を作る
1曲ずつバラバラに出すよりも、
- EP(数曲まとめた作品)
- コンセプトを持ったシリーズ
のほうが強いです。
理由はシンプルで、
- 世界観が伝わる
- 覚えてもらいやすい
- アルゴリズムに好まれやすい
から。
アルゴリズムというのは、「どの曲をおすすめに出すか決める仕組み」のことです。継続的にテーマがあると、評価されやすい傾向があります。
② キャラクターを固定する
AIアーティストは特にここが重要。
- ビジュアル
- 色味
- 名前
- ロゴ
- プロフィール
をコロコロ変えないこと。ブランドは“繰り返し”で強くなります。覚えてもらえる形を作ることが大事!
③ プラットフォームに依存しすぎない
SunoやSpotifyは便利ですが、あくまで「場所」。規約や仕様は変わる可能性があります。
だからこそ、
- 自分のサイト
- メールリスト
- コミュニティ(Discordなど)
を持つのが理想ですよね。プラットフォームは借り物。IPは自分の資産。この感覚がこれからは重要になってきます。このブログもそうです。
SunoはSpotifyになるのか?
正直に言うと、可能性はある。でも同じ形にはならない。Spotifyは「配信のインフラ」になりました。
Sunoはもしかすると、
- 制作ツール
- 生成エンジン
- 配信の入口
- コミュニティ
をまとめた存在になるかもしれません。言うならば、「AI時代の“音楽OS”」のような立ち位置。もしそうなれば、SunoはただのAIツールではなくなりますよね。
いまは、まだ“ポジションを取れる時期”
AI音楽はまだ成長途中です。今は量産の時代。でもこれからは、信頼とブランドの時代に入ります。
- ただ作る人
- 世界観を持つ人
この差は、時間が経つほど広がるはずです。SunoがSpotifyになるかどうかは、まだわかりません。
でもひとつ確かなのは、AI音楽はもう遊びの領域を超えつつあるということ。
そして今は、まだ“先にポジションを取れる”タイミングでもあります。音楽が好きなら、この変化を見ているだけじゃなく、少しだけ参加してみるのも面白いかもしれません。
次のフェーズは、もう始まっています。










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