綴化(てっか)石化(せっか)モンストの違いとは?原因は?実物を見ながら解説

なぜだか、綴化やモンストに惹かれる、目に入ると買ってしまうというあなたは、すでに綴化や石化の多肉に魅了されている人なので読まなくても大丈夫です。今回は、綴化やモンストがどういう状態のことなのか、原因はなんなのか?をうちにある多肉を紹介しながら解説し、どのへんが魅力なのかをゴリ押しするだけの内容となっています。

綴化と石化の違い

まずは、綴化(てっか)、石化(いしか・せっか)、モンストの違いをそれぞれ見てみます。

綴化(てっか)とは

成長点が「帯状」になりながら、横に生長したもの。英語ではcristate。

通常、多肉植物はまっすぐ成長し、葉や茎がそれなりに整った形で広がっていくんだけど、そこに、綴化が起こると、植物の成長点(新しい細胞が生まれる部分)が変異してしまい、茎や葉が異常に伸びたり、扇状に広がったりします。

綴化の原因

綴化の正確な原因はまだ完全には解明されていないようだけど、以下のような要因が関係していると考えられています。

突然変異

植物の遺伝子に変化が起こることが原因とされています。

環境ストレス

日光の当たり方や温度、湿度の変化、傷つけられることなど、環境の変化が綴化を引き起こすことがあります。

うちにある綴化たち

ミニマ(綴化)

ミニマの(綴化)

きれいな帯状に並んでいて、気持ちいい!また、これがミニマっていうのが、かわいらしいじゃないですが。

碧牡丹(綴化)

碧牡丹の(綴化)

佐賀県にコキリノさんで購入した、碧牡丹のすらばしい綴化。

碧牡丹(綴化)の扇状になった部分

解体したときの記事は以下を参照してね。この扇状になった部分の見た目が、人を選ぶかも……。

関連記事:綴化した緑(碧)牡丹を解体して植え替えました

フロスティー(綴化)

フロスティーの(綴化)

ホームセンターの植物コーナーで異彩を放っていた、フロスティーの綴化(でも、売れていあい)。ふさふさの微毛が、なんとも言えず、小動物のような出で立ち。

家に来てから、数週間後には、葉が茶色に変色していき、信じられないくらいみすぼらしくなってしまいました……。直接、お水をかけたのがいけなかったのだろうか。乾きにくいのかもしれない。

現在は、若干回復。それでも、お迎え当初のかわいらしさは半減してしまった……。

チュービィーリップス(綴化)

チュービィーリップスの(綴化)

ナチュラさんで一目惚れして買った、チュービィーリップス。もともと、ボリュームがあったんだけど、気がついたら鉢いっぱいになっていました。もりもりの帯状が気に入っています。

チュービィーリップス、とても丈夫で育てやすいのでオススメです!

石化(いしか・せっか)=モンスト(ローサ)とは

石化とは、多肉植物が通常の成長とは異なる形に変化する現象の一つ。英語では「monstrous」。

エケベリア系の場合、ロゼットは割ときれいなんだけど、ひとつの茎にたくさんの葉(成長点)があるようなかたち。

サボテンだと太くてしっかりとした柱状になったり、表面が凸凹していたり、コブのように盛り上がったりもしています。

それでいくと、分頭(頭が2つある)も、成長点が2つあるってことなので、石化にはいるんだと思うけど。それは単なる群生なのか……間違っていたら、ご指摘ください!

石化の原因

石化の原因もまた、完全には解明されていませんが、植物の成長点で遺伝的な変異が起こることが関係しているようです。環境ストレス(光、温度、湿度の変化など)が引き金になることもあります。

うちにある石化たち

サボテン|白菱(モンスト)

白い器に植えたサボテン|白菱(モンスト)

めちゃくちゃかわいい気に入っているサボテンのひとつ。ソルバイソルさんで購入。手はかかりませんが、とにかく生長がゆっくり。

白い器に植えたサボテン|白菱(モンスト)を横から見たところ

現在の鉢はこんな感じです。大きさ、ほとんど変わっていません。この、ブチブチ、つぶつぶが苦手な人もいるかもですね。

関連記事:またまたまた、solxsol -ソルバイソル-さんで購入しました

サボテン|清竜丸(モンスト)

サボテン|清竜丸(モンスト)

久留米の平田ナーセリーさんで見つけた、私的には掘り出し物のマミラリア「青竜丸」。見た目のインパクトがすごい(笑)この木質化した部分、どうですか?渋い。

サボテン|清竜丸(モンスト)

でも、ここはさすが、マミラリア。かわいいです。これから、どんな感じに育っていくのか楽しみ。

ルエラ(石化)

ルエラ(石化)

この姿に一目惚れして買ったことは、忘れもしない。今でも、とても元、木に育っています。この密集した感じと、色が気に入っています。

トルセンシス(石化)

トルセンシス(石化)

シースルーで、繊細な葉がうつくしいトルセンシスの綴化。こちらも、もりもりになってきたので、去年だったか、バラして植え替えをしました。

カットしたトルセンシス(石化)

ルル(石化)

ルル(石化)

分類的には一応石化ってことになるのかな。紅葉時にはいつも、きれいな色に染まって、楽しませてくれています。

久留米の平田ナーセリーさんで購入。そんなに希少な品種ではないと思うけど、ホームセンターでは見たことがないですね。流通量が少ないのかもしれない。

アルビカンス×ピーコッキー(石化?)

アルビカンス×ピーコッキーの石化

一年中、めちゃくちゃかわいい。アルビカンス×ピーコッキー。これはただの群生かもしれない(苦笑)でも、かわいいから紹介する!

コキリノさんで購入。コキリノさん(閉店)にも、たまに綴化や石化が入荷するので、要チェックです。しかも、その綴化がうつくしいのよ!

関連記事:【佐賀県】佐賀県基山町にあるコキリノさんへ行ってきました!

まとめ

綴化(てっか)もモンストも病気ではなく、植物が元気であれば、特に心配する必要はないと思っています。

綴化が進みすぎると成長が遅くなることがあるようだけど、ほとんどは元気に育ち続けるので、自然の造形美を思う存分楽しみましょう~!

この記事をきっかけに、綴化(てっか)、石化(せっか)好きが増えますように!

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