さあ!ダドレアの季節がやってまいりました!
これからほとんどの植物たちが休眠期にはいる冬ですが、ダドレアは冬が生長期です。
今回はこの時期のダドレアがどんな感じなのかを見ていくとともに、ダドレアの白い粉の秘密や魅力をお伝えしていこうと思います。
ダドレアの魅力については「【植物】うちにあるダドレアたちをただただ紹介するだけの回」の記事でも書いていますので、ぜひ読んでダドレア沼にはまってください(笑)
ダドレア(Dudleya)とは?
アメリカ南西部からメキシコ西部にかけて自生するベンケイソウ科の多肉植物です。ロゼット状の葉を持ち、白い粉をまとった美しい外観が特徴。
日本の高温多湿な夏には弱いので、風通しのめちゃくちゃ良い場所での管理がおすすめ。葉挿しでの繁殖が難しく、種からの栽培が一般的です。
ダドレアの白い粉の正体
ダドレア(Dudleya)は、特にダドレア・ブリトニー(Dudleya brittonii)が「地球上で最も白い葉の植物」といわれることがあります。
この白さは、葉の表面にある白い粉状の物質「クチクラ層」によるもので、強い日差しからダドレアを守る役割を果たしています。ただ、ダドレア属全部が世界一白いとされているわけではなく、特定の種に限った特徴です。
白い粉状の物質(クチクラ層)は、植物の葉や茎の表面を覆うワックスやクチンという成分からなる保護層のこと。
クチクラ層の特徴と役割
- 反射効果
クチクラ層に含まれる白い粉は、太陽光を反射することで過剰な光や熱を防ぎます。これにより、植物が乾燥や高温に耐えやすくなります。 - 防水性
この層は水を弾く性質があり、植物の水分蒸発を抑制します。同時に、雨水が葉に溜まらないようにする効果もあります。 - 防御機能
病原菌や害虫が侵入しにくくなるバリアとしても機能します。
たしかに、ダドレアは虫がつきにくいです。ただ、調子が悪くなることはあってそのほとんどがなんらかの菌や病気によるものじゃないかと思っています。
それにしても、よくできていますよね。知れば知るほどおもしろい。
ダドレア ヌビゲナ
うちで一番大きなダドレアです。実はブリトニーがこの夏、星になってしまいまして……。このサイズのダドレアは、このヌビゲナだけになってしまいました。
私の好みで、枯れた下葉はそのままにしています。風通しが悪くなるのでおすすめはしません。
ダドレアのブルームは一度取れると、二度と復活しません。これは海外サイトで調べてみたり、広島市植物公園のスタッフさんにも聞いたので、おそらく間違いないです。
かなり気をつけていても、少しの雨にあたってしまったり、水がかかってしまうこともあるんですが、この白い粉が水を弾くので少しくらいの雨や水では剥がれたりはしません。
とはいえ、やっぱり怖いので水に関しては過保護になってしまいますね(苦笑)
葉の裏を少しさわっただけで、この通り。指にクチクラ層が付着します。チョークの粉みたいな感じです。
クチクラ層を守るために直接手で触れたり、強い水流を当てたりしないように気を付けましょう。
ダドレア グノマ(Dudleya gnoma)
以前は、グノマとグリーニーは同じかと思っていたんですが、どうやら違うということが判明。
グノマがグリーニーとして売られていることもあるので、混同しがちです。うちにはグノマしかいないので比較できないんですが、葉の長さが違います。
朝晩の寒さにあたって、葉先がピンクに染まっています。もう、めちゃくちゃかわいい。毎年、この姿を見るのが楽しみなんです。
年季の入ったこの茎もいいでしょう?この枯れた部分は一度も取り除いたことがありません。
こちらGreenSnap Marche HIROSHIMA 2024のイベントで購入したグノマですが、茎の枯れた部分はきれいに取り除いてありました。これから私色に染めていこうではないか(笑)
ダドレア パウシフローラ(Dudleya pauciflora)
実生のパウシフローラ。今はまだグリーンですが、育ってくればクチクラ層が発達してくる(はず)。
今年の3月に種を撒いたようです。
ブリトニーの実生苗です。すみません、ちょっとボケていますが(苦笑)
あまり調子は良くないですね……。この冬でもう少し持ち直してくれるといいんですが。
こちらは2023年10月に種をまいて、今この大きさです。大事に育てていかないと。
ダドレア ヌビゲナ (クサンチ:xanti)Dudleya Nubigena
2株あったのを1つの鉢にまとめました。あんまり大きくなっていません。鉢増ししてあげないとですね。
ダドレア プルベルレンタ(雪山)Dudleya pulverulenta
購入したときは、キュッところんとしていたんですが、一回り小さくなって広がってしまいました。
「【植物】うちにあるダドレアたちをただただ紹介するだけの回」の記事で紹介したときと比べてもらうとよーくわかります。
ダドレア アンソニー(Dudleya anthonyi)
見た目、ブリトニーにかなり近いアンソニー。夫さまがたくさん種を撒いて一時期かなりの数いました(笑)
これ、多分病気だと思うんですが原因がわからず。グノマとかヌビゲナには見られない症状なんですよね。
水やりの様子
ちょっと面倒なんですが、こういう先の細いジョロで一鉢一鉢お水をあげています。
いや、腰水したらいいやんって思うかもしれませんが、この時間が私にとってはとても大切なんです。口には出しませんが「元気に育ってね~」とか「最近調子どう?」みたいな感じで様子をみがらお水をあげています。
「今日もかわいいね~」と、つい心の声が出てしまうことも(苦笑)近似の人に見られていたら恥ずかしいですね。
まとめ
冬が生長期となるダドレアは、寒さが厳しくなるほど美しさを増し、紅葉する葉先は見る人を惹きつけます。
管理のポイントとしては、風通しの良い場所で慎重に水やりを行い、白い粉を守ることが大切です。この冬、ダドレアを育てながらその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。あなたもきっとダドレアの虜になるはず!
ブリトニーやヌビゲナはオークションか専門店で、グリーニーはホームセンターでもたまに見かけます。根気よく探してみてくださいね!