2025年3月21日、オーストラリア・シドニーの Amora Hotel Jamisonで「Sydney SEO Conference 2025」が開催されました。主催はオーストラリアのSEOエージェンシー Prosperity Media、参加者は約300名。
登壇したのは、国際SEOコンサルのAleyda Solis氏や、Mozの元シニアSEO・Cyrus Shepard氏など豪華メンバー!
テーマはズバリ「ブランド力アップ」と E-E-A-T、なかでも“E=実体験”をどう伸ばすか。
Solisさんいわく「小規模サイトでも、自分で集めた一次情報があれば十分勝負できる!」とのことで、「生成AIが溢れる今こそ、“リアルな経験”が最大の差別化ポイントだ」と熱弁。
たとえば、今はやりの生成AI画像。
生成AIで出力した、ピカピカのテント写真と、実際にキャンプ場で撮ったテント写真を比べてみるとします。
.png)
.png)
AI画像は光も汚れも完璧で、まるで雑誌の切り抜きのようだけど、設営に苦戦したストーリーや夜露で濡れた布地の質感までは伝わりません。
一方リアルな写真は「ここで寝た」という体験がダイレクトに伝わって、Googleもユーザーも信用してくれる。
AI画像はSNS映えするし、簡単だけど、読者が本当に知りたいのは「このテントは夜中の突風や冷え込みに耐えたのか?」というリアルな情報ですよね。
濡れたペグやシワだらけのグランドシートを写せば、体験の重みが検索結果にも反映される。この「汗と泥のディテールこそが、AI時代のSEOで抜け出す鍵なんです。(ふふ、決まった)
生成AIがダメ!とかではなくて、使い分けが大事ってことかと思っています。
というわけで、今回はカンファレンスの情報をもとに、実体験コンテンツに絞り込み、初心者でもすぐ真似できるようにまとめていこうと思います!
“コタツ記事”から卒業しよう


耳タコかもしれませんが、生成AIが一晩で量産したような薄い記事は、読者の心に残りません。
Googleも同じで、「実際にやってみた、行ってみた人のリアルな声」を優先的に評価する方向へ舵を切っています。キーワードを並べただけのコタツ記事(=机上の空論)では、AIどころか人間にも負けてしまう時代。
今こそ “実体験コンテンツ” が武器になります。
実際に手を動かして、五感で確かめたリアルな情報は、AIでは真似できない熱量と説得力がありますよね。ここからはその重要性と背景を解説。
今日から“コタツ記事”を卒業しましょう!
実体験コンテンツとは?
“実体験コンテンツ”と聞くと難しそうですが、要は「自分で試したことを、証拠つきでシェアする」だけ。
高価な機材や専門知識は不要です。
買った、食べた、失敗した、試した。
そんな一次情報こそが、同じ悩みを持つ読者の背中を押し、Google にも「私の記事は価値あるページなんだぞ!」と示す最強の材料になります。
- 自分で“買った・試した・食べた・失敗した”など、一次情報を含む記事
- 写真・動画・計測データ・比較表など、証拠をセットで提示
- 良い点だけでなく、イマイチだった点や失敗談も正直に書く
ポイントは「自分しか書けないこと」。(とはいえ、ここが難しい!)
同じテーマでも、体験方法・環境・好みが違えばコンテンツは唯一無二になります。
なぜ Google は“Experience”を重視するのか?


Googleの評価ルール「E-E-A-T」の最初のEは“Experience=実体験”。 生成AIが量産記事をばらまく今、この「やってみたかどうか」の重みがさらにアップしています。
要するに、頭で考えただけの理屈より「自分で試して得たリアルなデータ」が高く評価される、というのが最近のアルゴリズムの基本姿勢ってことですね。
ここからは、その“経験値”をGoogleがどう見抜いているかを、実際の私の記事をもとにサクッと解説します!
ラベルプリンター体験レポート
公式マニュアルを読んだだけの記事と、PC 版ソフトを実際にインストールしてUSB 接続、印刷までやってみた記事。どちらが有益だと思いますか?(←ちょっと偉そう)
今回は観葉植物のネームタグを作るためにブラザーのラベルプリンター「ピータッチキューブ PT-P710BT」を使ったリアル体験を例に、“実体験”が記事の説得力をどう底上げするかを解説します。


あ、ちなみに、私の記事がこれから書くことすべてを完璧にできているわけではありません。(それでも、この記事は1ページめの2番めくらいに表示されています)
もし私が、アフィリエイトを本業にするならこれくらいやらないと競合に勝つのは難しいと思っています。
では、さっそく写真・数値・感想をセットで出すだけで、読者の「自分でもできそう!」「このラベルプリンターでラベルを作りたい!」が生まれる過程を確認しましょう!
比較項目 | 実体験レポート(例) | 机上レポート |
---|---|---|
写真 | ソフトDL画面・USB接続・完成ラベルを鉢に貼った写真 | メーカー広報画像1枚のみ |
データ | DL5分/USB認識30秒/24 mm白テープ・標準印刷コスト42円 | カタログスペック羅列 |
手順 | DL→ドライバー→P-touch Editor→画像挿入→フォント調整→印刷を時系列で解説 | 「ソフトを入れて印刷できます」と一言 |
感想 | 「標準印刷で十分キレイ。高解像度は線が細くなる」など五感描写 | 「高画質で印刷できます」 |
信頼性 | 読者は「これなら自分でもできそう」と具体的にイメージ | 実践感ゼロで離脱しやすい |
ここがポイント
- DL時間・印刷コストなど具体的な数字を提示
- スマホ撮影でも“自宅で撮った証拠”があると真実味倍増
- 客観(印刷解像度比較写真)で説得力UP
実体験コンテンツを作る5ステップ(ラベルプリンター編)
「体験を記事に」と言われても、何から始めればいいのか迷うかもしれませんね。
ここでは“植物ラベルを30分で量産”という具体的ゴールを設定し、準備から公開までを5段階に分解しました。これを参考に作業すれば、誰でも迷わず“濃い体験記事”を仕込めますよ!
- テーマを決める
例:「多肉植物ラベルを30分で量産する方法」。ターゲットと目的を一文で宣言。 - 体験を設計する
記録したい項目を事前に決定。DL時間・USB認識秒数・印刷コスト・高解像度と標準の違いなど。 - 証拠を集める
スクショ(DLページ・設定画面)、USB接続写真、印刷前後のテープ、ストップウォッチのログ。 - 主観+客観をセットに
「高解像度は線が細過ぎた(主観)」+「標準との比較写真(客観)」を並べると説得力が跳ね上がる。 - トラブル&改善策も公開
「USBを挿しても認識しなかった→ケーブルを替えたら即解決」など失敗談を書くと信頼度UP!
写真・動画のひと工夫(ラベルプリンター編)
ガジェット記事は「本当に自分でも再現できるか?」をビジュアルで示すことが結構大事。スマホ1台でも撮影と軽量化のコツを押さえれば、検索順位も読後感も大幅アップします。
ここでは最低限覚えておきたい撮影・編集のポイントをまとめました。
- スマホで十分
USBポートに挿す瞬間やテープ装着シーンを接写。光を背にせず手ブレを抑えるだけで印象激変。 - 画像はリサイズ&圧縮
アップ前にサイズダウン+圧縮するとPageSpeed向上 → SEOとUX(ユーザーエクスペリエンス)を同時に底上げ。 - キャプションにキーワードを投入
「24 mm白テープ/フォント12 pt/標準印刷」など状況+KWを自然に書くと画像検索流入を狙える。 - 役割分担
手順図はAIイラストでOK。ただし完成ラベルや印刷品質は必ず実写を載せて真実味を担保。
文章で読者を引き込むコツ(ラベルプリンター編)
データがそろっても味気ない書き方では最後まで読まれません。
読者が「自分もやってみたい」と思うには、実況感・五感描写・構造化の3点が不可欠。以下のテクニックを取り入れるだけで、記事の没入感が大きく変わります。
- 実況スタイル
「DL完了まで5分。USBを挿した瞬間“ポン”と認識音がして思わずニヤけた」 - 五感を描写
印刷音、テープをカットしたときの手応え、インクの匂いなどを具体的に。 - 比較・箇条書きで要点整理
高解像度と標準印刷を項目で並べると読み疲れを防止。 - Q&A形式で疑問を先回り
Q「Wi-Fiは使えないの?」→ A「PT-P710BTはBluetooth/USBのみ。LAN共有したいならPT-P910BT」。 - 専門語は言い換え
「360 dpi」→「線が細くくっきり出る高解像度モード」。
実体験コンテンツがもたらす4つのSEOメリット


そうはいってもやっぱり面倒くさい……「手間をかける価値があるの?」と思うかもしれませんね。なので、実体験記事がもたらす代表的なSEOメリットを4つに絞って紹介します。
数字と行動に直結する効果を押さえれば、作業のモチベーションも高まるはず!
- 滞在時間アップ
スクショや比較写真が多いと“熟読”され、平均滞在時間が伸びる。 - リンク&シェア
「この手順わかりやすい!」とブログやSNSで引用されやすい。 - 指名検索増
「あのラベル記事また見たい」とサイト名・筆者名で検索されるようになる。 - アップデート耐性
Experience が強い記事はE-E-A-T評価が高まり、アルゴリズム更新後も順位が安定。
よくある質問を書く(ラベルプリンター編)
読者がつまずきやすいポイントを、事前にQ&A形式で先回り解消すると効果的。
以下のように、読者の疑問をクリアにして、行動(アフィリエイトをポチッ)のハードルを一気に下げましょう!
Q. スマホだけで十分じゃない?
A. PC版はフォント数が多く画像も自在。大量ラベルを作るなら圧倒的に楽です。
Q. Wi-Fiで飛ばせる?
A. PT-P710BTはBluetooth/USBのみ。家庭内LANで共有したいなら上位モデルPT-P910BTが便利。
Q. 高解像度と標準、どっちがいい?
A. 12 mm幅までなら標準で十分。幅広テープや線画をキレイに出したいときは高解像度モードが活躍。
Q. 文字数の目安は?
A. 手順+写真+コツで2000〜3000字あれば読みやすくまとまります。
“実体験コンテンツ”でSEOを勝ち抜く方法まとめ
生成AIを使えば、バナーやキャッチコピー、SNS投稿のネタ出しは秒速で済みます。
だけどAIがいくら優秀でも、「失敗談を笑いに変えるストーリー」や「お客さんの不安に耳を傾ける姿勢」までは再現できません。そこは人間が汗と感情を込めてこそ光る部分。
つまりAIは時短ツールや壁打ちとしてガンガン使い倒し、そのぶん浮いた時間とエネルギーを“人にしか出せない味”。現場写真の泥臭さとか、対応メールの温度感とかに注ぎ込もう、というのが今回の結論です。
そして「いつか本腰を入れよう」と思っているなら、もうその“いつか”が今です。