お気に入りの植物のひとつであるユーフォルビア・キリンドリフォリアなんですが、これまでもちらちらと紹介はしているものの、単体での記事がないことに気が付きまして。

最初に言いたいのですが、キリンドリフォリア、控えめに言ってもかなりかわいいです!!
ぷっくり太った塊根から、細い枝がにょきにょき伸びて、小さな葉がつく姿。盆栽みたいでもあり、ミニチュアの木みたいでもあり、ちょっと不思議な雰囲気があります。
塊根植物というと、なんとなく気難しそうなイメージもありませんか?
水やりのタイミングが難しそう。夏越しや冬越しに失敗しそう。そもそも、ちゃんと育つのか?みたいな。
そんな印象があるかもしれませんが、うちの環境ではユーフォルビア・キリンドリフォリアはかなり育てやすい植物の一つ。
実際、ほぼ放置ですが、ちゃんと大きくなっています。
もちろん、どんな環境でも同じように育つとは言えません。ただ、「手をかけすぎないくらい」がちょうどいい植物なのかなと。
うちには実生株として育てているキリンドリフォリアがあり、太った塊根を眺めるのがとても楽しい!
6月には花が咲き、9月には緑の葉が出てきます。
ということで、この記事では、うちで育てているユーフォルビア・キリンドリフォリアの様子と、日当たり、水やり、用土、冬越し、実生株と挿し木株の違いについてまとめていきます~!
ユーフォルビア・キリンドリフォリアとは?

ユーフォルビア・キリンドリフォリアは、マダガスカル原産の小型の塊根性ユーフォルビアです(画像は3月ころの様子)。
流通名では「キリン(シリン)ドリフォリア」と呼ばれることが多く、学名では Euphorbia cylindrifolia と表記されます。
ちなみに、キリンドリフォリアはワシントン条約(CITES)附属書Iに掲載されている植物で、国際取引が厳しく規制されている種類なんです[1]。
おそらく、国内で販売されているもののほとんどが、農家さんや趣味家さんが育てた個体だと思います。
特徴は、なんといっても太った塊根。ぽってりしていて、そこからゴツゴツした枝が伸びる姿がとても魅力的です。
葉は細長く、筒状というか、少し独特な形をしています。この細い葉と太った塊根のバランスがかわいいんですよね。
キリンドリフォリアは、派手な花を楽しむ植物というより、株姿そのものを眺めて楽しむ植物だと思います。海外の多肉植物データベースでも、キリンドリフォリアは塊根をもつ小型の多肉植物として紹介されています。
[1] CITES「Appendices I, II and III」
太った塊根がかわいい。キリンドリフォリアの魅力

キリンドリフォリアのいちばん好きなところは、太った塊根と葉っぱです。
太った塊根からごつごつした枝が出て、その先に小さな葉がつく。このバランスがとても好きです。
あと、成長がゆっくりなところも、意外とよくて。
ぐんぐん伸びる植物も楽しいですが、キリンドリフォリアは「少しずつ塊根が太っている気がする」「葉が増えてきたかも」くらいの変化を見つける楽しさがあります。
実生株と挿し木株の違い。塊根を楽しむなら実生株が魅力

キリンドリフォリアは、実生や挿し木で増やせる植物として紹介されています。うちで育てているのは、ほとんどが実生株です。(いや、全部かもしれない)
ここは、キリンドリフォリアを選ぶときにけっこう大事だと思っていて。というのも、塊根植物は挿し木株だと塊根が太らない(大きくならない)ことがほとんどなんです[2]。
もちろん、挿し木株にも魅力はありますし、挿し木で増やされた株でも、ちゃんと育ちます。
ただ、キリンドリフォリアのように「太った塊根」を楽しみたい植物の場合、実生株のほうが断然おすすめ!
海外のサイトを見ても、キリンドリフォリアは実生株では整った塊根を作ることがある一方、挿し木株だと通常塊根を作りにくいと説明されています。
なので、ぷっくり太った塊根を見たいなら、やっぱり実生株がおすすめです。
| 株のタイプ | 特徴 |
|---|---|
| 実生株 | 塊根が太る過程を楽しみやすい。個体差があり、姿に愛着がわきやすい |
| 挿し木株 | 育てることはできるが、実生株のような丸い塊根になりにくい場合がある |
| 現地球・輸入株 | 迫力はあるが、入手や管理のハードルが上がることもある |
とはいえ、挿し木株だからダメという話ではありません。
でも、キリンドリフォリアの「太った塊根がかわいい」という部分に惹かれるなら、実生株を選ぶ価値はあります。
ちなみに、以前「多肉植物の種まき5連発」の記事でも、キリンドリフォリアの種まきに少し触れていました。そのときは、それっぽいものが採取できたので植えてみたものの、2024年10月7日時点では発芽が確認できず、「失敗かも」と書いています。

種まきって、本当に毎回うまくいくわけではないんですよね。芽が出るとめちゃくちゃうれしいけれど、出ないことも普通にあります。
それでも、実生株はやっぱり魅力があります。塊根が少しずつ太っていく過程を見られるのは、挿し木株とはまた違う楽しさです。
[2] LLIFLE「Euphorbia cylindrifolia」
6月のキリンドリフォリア|花が咲きました
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6月には、キリンドリフォリアに花が咲きます。派手な花ではありません。まあ、どちらかというと、地味(苦笑)です。私は好きなんですけど。
キリンドリフォリアに限らずなんですが、花が咲くと「ちゃんと動いてる(成長している、季節を感じている)んだな」とうれしくなりますよね。
9月のキリンドリフォリア|葉が緑できれいな時期

キリンドリフォリアは、葉がある時期と、葉が少なくなる時期で雰囲気が変わります。
9月のキリンドリフォリアは、葉が緑でかなり上品。
太った塊根から細い枝が伸びて、その先に小さな葉がついている姿が、なんとも言えません。葉がある時期は、塊根植物というより、小さな木を眺めているような雰囲気。もう!すてき!
冬は落葉することもある
キリンドリフォリアを育てていて気になるのが、葉が落ちるかどうか問題(笑)
うちの株も、ずっと同じように葉がついているというより、季節や環境によって葉が少なくなることがあります。
特に寒くなってくる時期は、葉が落ちたりするんですが、枝だけのような姿になったりしたことはないんですよね。
一応、キリンドリフォリアは冬の休眠期に落葉することがある植物として紹介されています。冬は休眠期で落葉して活動が停滞する感じです。
ただ、葉が落ちる時期や状態は、環境によって違います。
暖かい室内や加温された環境では、冬でも完全には落葉しないこともあるかもしれません。逆に、気温が下がる場所では葉が落ちやすくなることも。
冬に葉が落ちたときは、あわてて水を増やすより、まずは置き場所と塊根の状態を確認してみてくださいね。
キリンドリフォリアの置き場所と日当たり

うちでは明るく風通しのよい屋外で育てています。
写真は古株のキリンドリフォリア。4年とか、5年くらいかな。雑草と同居しています(笑)※真似しないでね
基本的には日当たりが好きな植物だと思います。ただ、真夏の強すぎる直射日光は少し注意が必要。
小さな鉢で育てていると、鉢の中が高温になりやすいですし、葉や枝も傷みそうなので、夏場は様子を見ながら置き場所を調整しています。
屋内管理でも大丈夫なんですが、暗すぎる場所だと徒長してしまうので育成ライトと送風は必須です。
キリンドリフォリアの水やり
水やりは、鉢が軽くなってから=土が乾いてからあげています。
春から秋の成長期は、乾いたらしっかり。冬はかなり控えめ。
キリンドリフォリアは塊根があるので、ある程度水きれには強そうなんですが、成長期はちゃんと水をあげたほうが育ちます。
とはいえ、水のやりすぎは怖いので、適当にするのではなく私の場合は鉢を持ってみて「軽くなってきたな」と思ったらあげています。
ユーフォルビアは、土が乾いてから水やりすること、冬は水やりを控えめにすること、水はけのよい土を使うことが基本。キリンドリフォリアも、水が多すぎると根腐れや塊根が傷みます。
カレンダーで何日に1回と決めるより、鉢の重さや用土の乾き具合を見て決めるほうが自分には合っています。
キリンドリフォリアの用土と鉢
キリンドリフォリアは、水はけのよい用土で育てています。
市販の多肉植物や塊根植物用の土に、軽石や赤玉土、鹿沼土などを混ぜることもあるんですが、とにかく、水が鉢のなかに長く残りすぎないことを意識しています。
以前は、賢者の土を使っていたんですが、現在、販売を休止されているようなので、自分でブレンドした用土を使うようになりました。
賢者の土、早く販売再開になるといいですよね。
塊根植物は、鉢の中がいつまでも湿っていると根腐れをおこすので、キリンドリフォリアに限らず、ユーフォルビアや多肉植物は水はけ重視の土に植えます。
また、いきなり大きな鉢に植えるのではなく、根の量や株のサイズに合う鉢を選びましょう。
で、植えるときは塊根を少し見せるように植えると、魅力が増します!
ただ、あまり無理に持ち上げすぎると乾きやすくなったり、株が不安定になったりするので、そのあたりは様子を見ながらで。
冬越しは寒さと水やりに注意
キリンドリフォリアは、寒さにも結構強いと思っています。ただし、寒くなる時期は水やりをかなり控えめにしています。
冬に水をたっぷりあげると、土が乾きにくくなり、根や塊根が傷んでしまうので。
本来、キリンドリフォリアは冬は暖かい場所で管理したほうが安全で、休眠中も日光に当てて温度を確保することがすすめられていますが、うちでは屋外の霜があたらない場所で管理しています。
どの植物もそうですが、霜や冷たい風は大敵ですね。
また、冬は葉が少なくなったり、落葉したりすることがあります。
葉が落ちると不安になりますが、キリンドリフォリアは休眠期に葉を落とすことがある植物です。この時期は、塊根や根を傷めずに冬を越すことを優先しています。
冬は成長させるというより、無事に春まで過ごしてもらう時期。水をあげたくなっても、少し我慢しましょう。
育てていて気をつけていること

キリンドリフォリアを育てていて、気をつけていることをまとめるとこんな感じです。
- 水をやりすぎない
- 冬は特に控えめにする
- 真夏の強すぎる直射日光に注意する
- 風通しを確保する
- 水はけのよい土に植える
- 塊根が傷んでいないか、ときどき見る
- 白い樹液に触れないようにする
ユーフォルビアは、切ったり傷つけたりすると白い樹液が出ることがあります。
この白い樹液は、肌や目に刺激になることがあります。なので、剪定や植え替えのときは注意が必要です。
私は、ユーフォルビアを切る作業をするときは、薄手の手袋を使うようにしています。もし、樹液がついたらすぐに洗い流す。目をこすらない。このあたりは徹底しています。
キリンドリフォリアを育てる前に気になりそうなこと
- キリンドリフォリアは育てやすいですか?
-
うちの環境ではかなり育てやすく、ほぼ放置でも少しずつ大きくなっています。
ただし、水はけのよい土、明るい置き場所、冬の寒さ対策は必要です。
水をやりすぎず、寒い時期は控えめに管理すると育てやすいと思います。
- 挿し木のキリンドリフォリアは塊根が太りますか?
-
挿し木でも育てることはできますが、実生株のようなぷっくりした塊根にはなりにくい場合があります。
もちろん株や育て方によって違いはあると思いますが、塊根をしっかり楽しみたいなら、最初から実生株を選ぶのもおすすめです。
- キリンドリフォリアは葉が落ちますか?
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冬の休眠期に葉が落ちることがあります。
葉が落ちると枯れたように見えて不安になりますが、塊根がしっかりしていて、枝や株元がブヨブヨしていなければ、休眠中の姿として様子を見ています。
葉が落ちたからといって、あわてて水を増やしすぎないようにしています。
- キリンドリフォリアは何月に花が咲きますか?
-
うちのキリンドリフォリアは6月頃に花が咲きました。
花の時期は育てている環境や株の状態によって変わると思いますが、うちでは気温が上がって動きが出てきた初夏に花を確認できました。
- キリンドリフォリアは冬に室内へ入れたほうがいいですか?
-
寒さにはあまり強くないので、冬は室内や寒風・霜の当たらない場所で管理するほうが安心です。寒い時期は水やりもかなり控えめにしています。
冬は成長させるより、傷めずに越すことを優先しています。
- キリンドリフォリアの水やりはどのくらいですか?
-
春から秋の成長期は、土が乾いてから水をあげています。冬は休眠気味になるので、水やりはかなり控えめです。「何日に1回」と決めるより、鉢の重さや用土の乾き具合、季節を見ながら調整しています。
まとめ|キリンドリフォリアは、季節ごとの姿もかわいい塊根ユーフォルビア

ユーフォルビア・キリンドリフォリアは、太った塊根が魅力的なユーフォルビアです。
ぷっくりした塊根から細い枝や葉が出てくる姿は、いつ見てもかわいい!
挿し木でも増やせる植物ですが、塊根の魅力を楽しむなら、私は実生株がおすすめ。
冬は葉が落ちることもありますが、塊根がしっかりしていて、枝や株元が傷んでいなければ、休眠中の姿として見守るようにしています。
育て方としては、構いすぎないこと。
明るい場所に置いて、水をやりすぎず、冬は控えめにする。これくらいで、ほぼ放置でも少しずつ育っています。
もちろん、環境によって合う・合わないはあると思います。
でも、塊根植物に興味がある人や、ちょっと変わった、もとい、渋いユーフォルビアを育ててみたい人には、キリンドリフォリアはかなり魅力的な植物だと思います。

