なかなか見つけられなかったのですが、オークションでやっと出会えました。
1974年ってちょうどオイルショックの年で、カメラやレンズ、フィルムが値上がりして写真好きな人たちにとっては大変だったみたいですね。この年に発売されたカメラだと、ポラロイドのSX-70があります。一時期、すごく人気でした。今もかな?
発売当時は本体が79,800円で、10枚撮りのフィルムが1本3,300円!めちゃくちゃ高いです!!
でも、撮ったその場で写真が見られるってことで、唯一無二の存在だったんです。
RICOH Elnica Fってこんなカメラです
エルニカFはレンジファインダー機です。画像だと、大きさが伝わりにくいかもしれませんが、小ぶりで本当にかわいらしい。二重画像もクリアで、アタリの個体でした。出品者さまに感謝!
角張ったアルミのボディがスタイリッシュです。
電池は『HM-N1』という現在は製造されていない水銀電池なので、SR-44の電池を片方に2個いれて、アルミホイルのスペーサーで高さを調整。もう片方にもスペーサーをいれています。
ちなみに、スペーサーはこれくらいの薄さです。電池を入れなければシャッターが切れないプログラムEE機です。
フィルム感度800まで設定できるので、フラッシュなしでも高感度フィルムを使って暗いとこでも案外いけます。撮影するときは、グリーンの「A」を赤いラインに合わせてください。Aの左にチラッと見えている数字は、ストロボを使うときに合わせるものです。
オレンジ色のポッチは、手ブレ防止お知らせランプ的なものらしいです。撮影時に気にしたことはないんですが。
RICOH Elnica Fのレンズ
エルニカFのレンズは、RIKENON F2.8 40mmです。40mmなので、準広角って感じでしょうか。
作例がどっかにいってしまって、お見せできないんですが、非常によく写ります。さすがRICOHといったところです。GRレンズと撮り比べてみてもおもしろんじゃないでしょうか。
おわりに
自分が生まれた年に発売されたカメラを調べると、その年に起こった出来事なども知れて面白かったです。また、そのカメラを手に入れて、実際に使ってみるとなんだか感慨深いものがありますね。もう歳ですかね……。