去年くらいから、じわじわとブームになってきて、最近ではホームセンターでも売っているのを見かけるようになってきた「オージープランツ」(ワイルドフラワー)。オージープランツは、そのままオーストラリア原産の植物で、ワイルドフラワーは南アフリカ原産の植物のことを指す場合が多いみたいです。別名、ネイテイブフラワーとも呼ばれます。
実は、私も夫さまもハマっておりまして、少しづつ集めていますので、写真とともに紹介していきます~!
セルリア(Serruria)
(たぶん)プリティピンクかカルメン
南アフリカのケープ州に自生する、ヤマモガシ科の常緑低木。オーストラリアで育てられた園芸品種です。別名、Blushing Brideとも呼ばれています。真ん中の綿毛のような部分が特徴的。
ブライダルフラワーや切り花として、オーストラリアから日本へ輸出されていて、観賞用植物として栽培されています。
見たら絶対に欲しくなる!セルリア。針のような細かい葉に、可憐なピンクの花が、なんとも魅力的。冬から春にかけて開花し、割りと長持ちするのもうれしい。
花が重たくて、うなだれていますが、それでもすてき。何本かカットして、ドライフラワーにしてみることにしました。セルリアは、長時間濡れたままになることを嫌うので、ポットやコンテナで管理するのがいいかと思います。(移動ができるので)
見てください。このふわふわ。ピンクでふわふわは正義。
「通常の」ブラッシングブライドとピンクの品種はどちらも、市場で高く評価されていて人気があるみたいですね。
今回、運良く、とある地元のショッピングセンターで、プライスダウンになっていたところを、まさかの発見!もうひと鉢、狙っているオージープランツがあるので、ショッピングセンターの名称は控えさせていただきます(苦笑)←本気
バンクシア(Banksia)
バンクシアはヤマモガシ科の植物で、一種をのぞいて、オーストラリアに自生しています。日当たりの良い場所と水はけの良い土が大好き。
インティグフォリア
バンクシアのなかでも丈夫な品種。沿岸地域に自生しているため、塩水噴霧や潮風に耐えるようです。
25mまで成長するとか書いているサイトもありましたが、ほとんどの場合、それよりも小さくなるようです。生育環境に左右されるみたい。
こんな感じで、濃い緑色の葉の裏が銀色で、うつくしさがマシマシ!夏の終わりから冬にかけて、淡黄色の花が咲くようです。耐霜性もあるみたいなので、育てやすいと思います。
エキフォリア(エリシフォリア)
秋から冬にかけて茶オレンジの長いタワシみたいな花を咲かせる樹木。
葉の形状や、うつくしいグリーンもステキ。この品種は、順応性が高く、霜にも強いので、育てやすいみたい。
園芸ショップや、おしゃれな雑貨屋などで、ドライフラワーになっているのを見かけたことがあるのではないでしょうか。酸性の土を好むので、リン成分の多い土や肥料は避けましょう。
ヘアピン(Banksia spinulosa)
ヘアピンバンクシア(Hairpin Banksia)とも呼ばれ、オーストラリアの東部3州に自生しています。
その名の通り、葉が細い!ヘアピンのようです。秋から冬にかけて開花し、メンテナンスの手間がかからない!とありました。霜や乾燥にも耐性があるみたい。
こーんな感じで、低く密集して生長すると見ごたえあるなあ。花の穂の長さは10〜20cmくらいで、茶色、赤、オレンジ、金色のバリエーションがあるんだそう。
葉の長さは3〜8 cm、幅2〜7mmくらいで、ばらつきがあるみたいですね。
ピメレア(Pimelea)
オーストラリア原産のジンチョウゲ科。
ロゼア(rosea)
春には、小さな薄緑色の葉に、紫っぽいピンクの管状の花を咲かせます。水はけのよい土と、日当たりの良い場所に置くのが最適。
花が枯れた後、花を切り落とします。トリミング(剪定)せずに放置すると、自然に整った形になるみたいだけど、本当かな。
フェルギネア(ferruginea)
直立した枝に、楕円形の深いグリーンの葉が密集した低木。2列がペアになってのびています。 よく増えるし、開花時期も8月から12月と長く、群生するとかなりかわいい!
剪定した枝?を挿し木することで、増やせるようです。
すごく小さな花が枝の先に密集しているのが、おもしろい。うちのは、雨に濡れたりで、茶色になってしまっているけど、本当は、こんなにかわいい。
花は通常、淡いピンクから明るいピンクなんですが、白いのもあります。その見た目から「ライスボール」と呼ばれることも。砂丘や岩だらけの岬のような厳しい環境で自生しているので、霜や暑さには強いんですが、暑い日が長く続く場合にはお水が必要。
ウエストリンギア バリエガータ(Westringia variegata)
別名「オーストラリアン・ローズマリー」として売られていることも。といっても、ハーブのような香りはしません(苦笑)温暖な気候だと、一年中、枝に沿って小さな白い花が咲くようだけど、寒い地域では春咲きです。
上品なクリーム色の斑入りと、緑の葉がきれい。モサモサ感もいい感じだし、メインにはならないけど、他の植物の邪魔をしない、ちょうどいい存在感。
ユーカリ(Eucalyptus)
ポプルネア(populuea)
オーストラリアといえば、これでしょう!っていうくらい定番のユーカリ。種類も豊富で、一番手に入りやすいかも。少し光沢のある、たまご型の濃い緑色の葉が特徴。まだ小さいので、よくわかりませんが、大きくなると繊維状の粗い灰色の樹皮が幹と枝に出るようです。
葉脈がきれい。赤とグリーンのコントラストがオージーっぽくていいですよね。
魚柳梅(ギョリュウバイ)Leptospermum scoparium
ニュージーランドとオーストラリア南東部に自生するフトモモ科の植物。New Zealand Tea Tree(ニュージーランド・ティーツリー)とも呼ばれるます。小さな針状の葉が特徴的。
1700年代後半に、クック船長が南太平洋を探索し、この植物の葉で淹れたお茶を乗組員にふるまったことが、ニュージーランドティーツリーの名前の由来なんだとか。
名前からすると、中国とか日本原産の植物かと思っちゃいますが、これもオージープランツ。花の色が白、ピンク、淡いピンクの3種類あって、満開のときは、それはそれはかわいらしい姿でした。写真、撮るの忘れてたよ……。
独特の繊細な花が人気みたい。開花時期は1月から、なんと5月くらいまで。花の寿命が長いので、花瓶に挿して楽しむ人もいるようです。和風の鉢に植えてもかっこいい!気温が下がり始めたら、室内管理で。
花の真ん中に「蜜」みたいなのが溜まっているのを見つけて、調べてみたら、どうやらマヌカハニーの素?になっているのだとか。また、葉や樹皮は、エッセンシャルオイルなど、薬用としても使用されています。
こんな感じに、派手なのに可憐な花が咲きます。よーく見ると、真ん中がテラテラしているのがわかります。お手入れは、寒さだけ気をつけてあげれば、かなり簡単で、害虫や病気もほとんど心配しなくて大丈夫です。
まとめ
この記事を書いていて、思い出したんだけど。以前、オーストラリアのクイーンズランド州にあるフレーザー島へ行ったときに撮影した植物たち。
オーストラリアに行ったのは、20代でしたが、この頃から縁があったんだなあ!なんて。
オージープランツ(ワイルドフラワー)は大きな苗になると、場所も取るし、お値段も高いしってことで、なかなか手が出せませんが、今回登場したオージープランツのほかに、かわいらしい丸葉のユーカリや、オリーブなんかも地植えで育てています。こちらは、また機会があれば紹介したいなーと。
これまで、切り花やドライフラワーとして売られていた品種が、鉢物で人気が出てきました。高温多湿や酸性の土が苦手だったり、やや神経質なところもあるみたいですが、エキゾチックな魅力のある、オージープランツ(ワイルドフラワー)、これから大注目の植物です!