最近、自分のサイトでも「LLMO」「SEO」「AI検索対策」について書くことが増えてきました。
先日も、こちらの記事で「AI検索時代に個人ブログは終わるのか?」というテーマについて、自分なりに整理しています。
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この記事では、AI検索やAI Overviewが広がるなかで、個人ブログに残る価値はどこにあるのか、WordPressブログを続けるなら何を見直せばいいのか、という話を書きました。
結論としては、個人ブログは終わるわけではない。
でも、これまでのように「一般的な情報をきれいにまとめるだけ」の記事は、かなり厳しくなっていくのは目に見えています。
で、次に考えたいのはここ。
個人ブログや小さなオウンドメディアは、これからも“検索順位”だけを見ていればいいのか?
今回この記事を書くきっかけになったのは、2026年6月3日〜5日にボストンで開催された検索マーケティングカンファレンス「SMX Advanced 2026」の参加レポートです[1]。
SMX Advanced 2026の公式アジェンダを見ると、「From rankings to responses: Growing visibility in AI-driven search」というセッションがあり、AI検索時代の可視性がテーマとして扱われていました。
公式アジェンダのセッション概要でも、AIの回答がブランド・商品・コンテンツの発見方法を変え、可視性はランキングだけでなく、AIが認識する信頼できる情報源になることだと説明されています。
また、LANY代表・竹内氏の参加レポートでも、SMX Advanced 2026について「これはもう“SEO”のカンファレンスではない」と感じたこと、従来のキーワード順位や流入だけでなく、AI Visibilityを含むオーガニックチャネル全体での可視性が重要になっていることが紹介されています。
つまり、これからのSEOは、
「検索で何位に出るか」
「何回クリックされたか」
だけではなく、
「AI検索や検索結果の画面上で、どれだけ見つけてもらえるか」
「サイト名や運営者名を、どれだけ覚えてもらえるか」
まで含めて考える必要がありそうってこと。
今回の記事では、前回の「個人ブログの勝ち筋」の話からさらに一歩進めて、AI検索時代のブログ運営をオウンドメディア目線で整理してみました。
この記事でわかること
この記事では、次のような内容をまとめています。
- SEOの見方が、検索順位やクリックだけではなくなってきていること
- AI検索時代に注目したい「インプレッションSEO」の考え方
- 検索1位でもファーストビューで見えにくくなっている理由
- 個人ブログや小さなオウンドメディアが意識したいこと
- Photokoto内の記事を回遊してもらうための内部リンク設計
LLMOやAI検索の基本については、以前こちらの記事をどうぞ。
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「AI検索って何?」「LLMOってどういう意味?」という方は、先にこちらを読むとわかりやすいと思います。
さらにさらに、ChatGPTやGeminiに伝わりやすいブログ構造については、こちらの記事で詳しく書いています。
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今回の記事では、細かい記事構造の話は重複しすぎないようにして、もう少し「ブログ運営全体の考え方」に寄せていきます。
[1] PR TIMES「世界最高峰の検索マーケティングカンファレンス「SMX Advanced 2026」に参加。LANY代表が語る「SEOはもうSEOではない」最前線レポートを公開」
これまでのSEOは「順位」と「クリック」が中心だった

これまでのSEOは、かなりシンプルに言うと、
- Googleで検索される
- 自分の記事が検索結果に表示される
- できるだけ上位に出る
- クリックされる
- 記事を読んでもらう
という流れが基本でした。もちろん、今でもこれは大事。
Google検索から読者さんが来てくれることは、個人ブログにとって大きな流入元だし、記事を書くときに「どんな言葉で検索されるかな?」と考えることも必要です。
ただ、ここ数年で検索結果の見え方が大きく変わってきました。
広告が表示される。
AI Overviewが表示される。
検索結果で、AIが先に答えをまとめてくれる。
そうなると、これまでのように「検索1位を取れば、かなり目立つ」「上位表示されれば、クリックされやすい」とは言い切れなくなってきているんですよね。
AI検索では、クリックされる前に答えが出る

ChatGPTやGeminiに質問すると、AIがその場で答えをまとめてくれます。
Google検索でも、AI OverviewやAI Modeのように、AIによる要約や回答が表示される流れが広がっています。Google公式も、AI OverviewsやAI ModeなどのAI機能について、サイト運営者向けの説明ページを公開しています。
これまでは、読者が検索結果から記事をクリックして、本文の中で答えを探していました。
でもAI検索では、クリックする前に答えの方向性が見えてしまうようになった。
たとえば、
「在宅ワークを始めるには何からすればいい?」
「ブログ記事の構成はどう作ればいい?」
「フィルムカメラ初心者におすすめの機種は?」
と聞いたとき、AIが複数の情報をまとめて回答してくれる。
ユーザーにとってはすごく便利!
でも、ブログ運営者から見ると、クリックされる前に答えが出るということでもあります。
だからこそ、これからは検索結果で上位を取ることだけでなく、AIの回答や検索結果画面の中で、自分のサイト名や情報が目に入ることも大事になっていきます。
SMX Advanced 2026で語られていた大きな変化

SMX Advanced 2026の参加レポートで印象的だったのは、海外ではすでに「SEOだけを頑張る」という話ではなくなっている点です。
LANY氏のレポートでは、従来のように「重要キーワードで上位表示して、流入やコンバージョンを獲得する」だけではなく、AI検索によるゼロクリック検索が広がるなかで、AI Visibilityをはじめとするオーガニックチャネル全体での可視性を高めることが重要になっていると紹介されています。
ここでいうオーガニック全体とは、Google検索だけではなくて、たとえば、
- 自分のブログ
- SNS
- YouTube
- note
- Substack
- 外部メディア
- 口コミ
- コミュニティ
- 第三者からの紹介や言及
こうした場所も含めて、「ネットでどう見つけてもらうか」を考えるということ。
個人ブログに置き換えるなら、「この記事を検索で上位にしたい」だけではなく、
「このテーマなら、またこのブログを読みたい」
「この人の体験談なら信頼できる」
「前にもこのブログ名を見たことがある」
と思ってもらうことが、これからさらに大切になりそうです。
検索1位でも、もう見てもらえるとは限らない

今回とくに入れておきたいのが、ここ。
Google検索結果では、広告やAI Overviewなどが上部に表示されることがあります。
その結果、オーガニック検索で1位を取っていても、ファーストビューでしっかり見えないケースが増えています。
以前は「1位を取れたらかなり目立つ」という感覚がありました。
でも今は、検索結果の上のほうに広告やAIによる要約が入り、その下に通常の検索結果が表示されることもあります。

つまり、1位を取った=必ず最初に見てもらえるではなくなってきているんですよね。これまでのSEOでは、「順位」と「クリック」が大きな成果指標でした。
でも、検索結果の見え方が変わるなら、見るべきポイントも少し変わります。
そこで出てくるのが、インプレッションSEOという考え方です。
これから大事になる「インプレッションSEO」

インプレッションとは、簡単に言うと「表示された回数」や「目に触れた回数」のこと。
これまでのSEOでは、
- 何位に表示されたか
- 何回クリックされたか
- 何件コンバージョンしたか
が重視されがちでした。もちろん、クリックや成果は今でも大事です。
でも、AI検索やAI Overviewが増えると、クリックされる前にユーザーが情報を見る場面も増えていきます。
たとえば、
- AI Overviewの中にサイト名が出る
- 検索結果の上部にブランド名が見える
- 同じテーマで何度もブログ名を見かける
- クリックはしなかったけれど、名前だけは記憶に残る
こういう接触も、これからは大事な価値になっていくと思っていて。
オウンドメディア目線で見ると、これはかなり大きな変化!
「クリックされたかどうか」だけでは見えないけれど、検索結果上で、どれだけ名前を覚えてもらえるかが、後から指名検索や再訪問につながる可能性があるからです。
たとえば、広告やSNSでは「見てもらうこと」自体にも意味がありますよね。
何度も見かけるうちに、なんとなく名前を覚える。必要になったときに、ふと思い出す。あとから検索してみる。
SEOも、これに近い考え方が必要になっていくのかもなあと。
検索順位だけを見るのではなく、検索結果の中で、どれだけ“目に入る存在”になれているか。
これが、インプレッションSEOの大事な視点だと思います。
オウンドメディアは「指名されること」が大事になる

AI検索時代のオウンドメディアでは、検索順位だけでなく、指名されることがより大事になっていくと思っていて。
指名される、というのは、
- ブログ名で検索される
- 運営者名で検索される
- 「このテーマならあのブログ」と思い出してもらう
- SNSやnoteから再訪問してもらう
- 関連記事を続けて読んでもらう
ということ。たとえば、Photokotoなら、
「在宅ワークの実体験」
「WordPressブログ運営」
「AI活用」
「フィルムカメラ」
「植物の成長記録」
「広島のおでかけ」
といったテーマがあります。
もちろん、それぞれの記事が検索から読まれることもすごく大切。
でもそれ以上に、
「この人、実際にやっている・行っているから参考になる」
「一般論じゃなくて、リアルな話が読める」
「本当に買ったものや使っているもののレビューだから信頼できる」
と思ってもらえることが、ブログ全体の強みになります。
だからこそ、これからは記事単体だけでなく、ブログ全体で何について発信している人なのかが伝わる状態にしておきたいところです。

個人ブログの強みは、やっぱり実体験にある
AI検索時代でも、個人ブログに残る強みは「実体験」だと思っています。ただ、この話は前回の記事でもかなり詳しく書きました。
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前回の記事では、実際にPhotokotoで読まれている記事を例にしながら、
- 実際に困ったこと
- 実際に使ったもの
- 実際に育てた植物
- 公式に確認してわかったこと
- 写真やスクショ付きで手順を残したもの
であれば、AI検索時代でも価値が残りやすいのではないか、という話をしました。
なので今回は、実体験そのものの大切さを繰り返すというより、その実体験をどう「見つけてもらうか」「思い出してもらうか」という視点で考えていこうかなと。
AIが一般的な答えをまとめる時代になっても、
「実際どうだった?」
「初心者でもできた?」
「どこで失敗した?」
「どんな環境でそうなった?」
というリアルな情報は、本人にしか書けません。
だからこそ、個人ブログでは、体験をただ書いて終わりにするのではなく、
- 関連記事につなげる
- ブログ全体のテーマとして育てる
- 運営者情報と結びつける
- 検索結果やAI検索で名前を覚えてもらう
ところまで考えたいなと思っています。
1記事で勝つより、テーマ全体で信頼されるサイトへ
これまでのSEOでは、検索キーワードごとに1記事を書く考え方がよくありました。
たとえば、
「AI検索とは」
「LLMOとは」
「AIに引用される方法」
「ブログ構造の作り方」
というように、キーワードごとに記事を作るイメージです。もちろん、今でもこの考え方は超重要です。
ただ、AI検索時代はもう少し広く考えたほうがよくて。
1記事だけで完結させるのではなく、同じテーマの記事をつなげてこのブログは、このテーマについて継続的に発信していると伝わる状態を作ること。
これが、個人ブログでもできるオウンドメディア戦略です!(ババーン!!)
たとえば、AI検索・ブログ運営まわりなら、次のように記事をつなげられます。
- AI検索の基本を知る記事
- LLMOの考え方を知る記事
- ChatGPT・Geminiに引用されやすい記事構造の記事
- AI検索時代の個人ブログの勝ち筋を考える記事
- 今回のような、海外カンファレンスから見た戦略記事
こうして関連記事がつながっていると、読者も回遊しやすくなりますよね。
「この記事だけ読んで終わり」ではなく、
「基本編も読んでみよう」
「実践編も見てみよう」
「運営者の考え方も知りたい」
と、自然に次の記事へ進んでもらえるからです。
今回の記事で、個人ブログが今からやるならこの3つ

LLMOやGEOの細かいテクニックを全部やろうとすると、初心者にはかなり大変です。
で、H2・H3の整え方、FAQ、alt属性、meta descriptionなどの実践的な話は、すでに別記事でも書いています。
というわけで、今回の記事では「検索順位だけでは足りない」という視点から、個人ブログがまず意識したいことを3つに絞ります。
1. 関連記事をつなげて、テーマを育てる
まずは、同じテーマの記事を孤立させないこと。
AI検索について書いた記事が複数あるなら、それぞれの記事を内部リンクでつなぎます。
たとえば、この記事の冒頭では「AI検索時代に個人ブログは終わるのか?」という前回記事へ誘導しました。
中盤では「AI検索で引用されるコツ」や「AIに伝わりやすいブログ構造」の記事へつなげて、最後には「Photokotoとは」へ誘導する。
こうすることで、読者にとってもわかりやすくなりますし、サイト全体としてもテーマのまとまりが出ます。
内部リンクは、ただSEOのために入れるものではなく、読者が次に知りたいことへ迷わず進める道として考えると、自然に入れやすくなりますよね。
2. ブログ名・運営者名・得意テーマを覚えてもらう
インプレッションSEOを考えるなら、ブログ名や運営者名をきちんと出すことも大事です。
「この記事、誰が書いているんだろう?」「このブログは何に詳しいんだろう?」がわからない状態だと、せっかく読まれても記憶に残りにくいわけで。
個人ブログなら、プロフィールやブログ紹介ページを整えて、
- どんな人が書いているのか
- どんな経験があるのか
- 何について発信しているのか
- どんな読者に向けたブログなのか
を伝えておくといいです。
とくにAI検索時代は、記事単体だけでなく「誰が書いている情報か」もますます大事になっていくはずなので。
3. AIでは作れない実体験を残す
最後は、やっぱり実体験。きれいにまとまった一般論だけでは、大手メディアやAIの回答に埋もれやすくなります。
でも、個人ブログには個人ブログの強みがあります。
- 実際に使った。
- 実際に困った。
- 実際に失敗した。
- 実際に行ってみた。
- 実際に育ててみた。
こういう記録は、AIが勝手に作れません。
写真やスクリーンショット、ビフォーアフター、経過記録なども合わせて残しておくと、記事の説得力が上がるのは間違いない。
これはSEOのためだけではなく、読者にとってもありがたい情報です。
でもって、その実体験を1記事で終わらせず、関連記事としてつなげていく。ここまでできると、単なる記事ではなく、ブログ全体の資産になっていきます。
細かいLLMO対策は、既存記事に任せる
ちなみに、AIに引用されやすい記事構造としては、
- H2・H3を整理する
- 冒頭に結論を書く
- FAQを入れる
- alt属性を設定する
- meta descriptionを整える
- Q&A形式で読者の疑問に答える
といったポイントがあります。
ただ、このあたりはすでに別記事で詳しく書いているので、この記事では深掘りしません。
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細かい実践方法を知りたい方は、こちらの記事をあわせて読んでみてください。
まとめ:AI時代のSEOは「検索順位」から「思い出される存在」へ

AI検索が広がっても、SEOが終わるわけではありません。
ただ、見るべきものは少しずつ広がっています。
これからは、
- 検索順位
- クリック数
- AI検索での引用
- 検索結果上での露出
- ブログ名や運営者名の想起
- 指名検索
- 関連記事への回遊
こうしたものを、まとめて考えていく必要がありそうです。
とくに個人ブログでは、派手な広告や大きな予算を使うことは難しいかもしれません。
でも、
「実際にやってみた」
「自分の環境ではこうだった」
「初心者さんにはここがつまずきやすい」
「写真つきで記録しておく」
という発信はできます。
AIが答えをまとめる時代になっても、人が本当に知りたいのは、きれいな一般論だけではありません。
実際どうだったのか。
初心者でもできるのか。
失敗したとき、どうすればいいのか。
そういうリアルな声です。自分が読む側だったら、と考えればわかりますよね。
AI時代のブログ運営では、検索順位だけを追うのではなく、このテーマなら、またこのブログを読みたいと思ってもらうこと。
つまり、検索結果の中でも、AIの回答の中でも、読者の記憶の中でも、少しずつ“思い出される存在”になっていくことが大事なのかなと思っています。
