【音】紙ジャケについて浅く考えてみる

収録曲は同じでも、ジャケットが違うだけで買ってしまったり、アルバム未収録曲とかボーナストラックのためだけに、その1曲のためだけに!買ってしまったりとか。皆さんも経験があると思うので分っていただけるかと思うのですが。

と、前置きはこのくらいにして。

わたしは「紙ジャケ」というものが好きなんですけど、そんなに欲しくないCDでも、気に入った紙ジャケを発見すると、もう欲しくてたまんなくなるんです。持ってるだけで幸せというか。満たされるんですよね。

買ってから1回しか聴いてないCDもありますが、まぁでも、それはそれ。これはこれ。

例えば。無駄に3つ折りとかになってるやつ。

パタパタする楽しさとワクワク感。得てして、紙ジャケの場合、閉じて良し、開いて良しのGood中ジャケなのもうれしい。

紙ジャケに中袋なしで直に収まってるやつなんかも、荒っぽくて好き。

こういう、半透明の中袋に入っていないパターンね。

あと、内ポケットが付いてて、そこにブックレットとか入れられるようになってるやつ。結構ポイント高いです。

こんな感じで少しだけ切り込みが入ってて、そこにサクっとブックレットなんぞを。

あとは紙質ですね。ザラザラ、つるつる。その中間のマット系とか。特にどれが好きっていうのはないけど、あえて言うならばマット系が好み。

たとえば、BOARDS OF CANADAの「the campfire headphase」。

ザラザラとツルツルのハーフ系もいいですね。Savath&Svalas;のApropa'tとのジャケあたり。意味なくお触りしたくなるってもんです。

つるつるマット系だと、色やデザインによっては、こんな感じで傷が悪目立ちするという欠点が。

あと、折り畳み無しのもので上から挿入、右出し入れ式、左出し入れ式とありますが、これはべロっと出てくることがあるので、扱いの荒い私にとってはあまり好ましくないです。

かと言って、上部出し入れ式も、立てて保管した時にホコリが入りそうで。そんな悩みを見事克服したのが、シンプルな2つ折り真ん中出し入れ式です。

これならべロっと出てくることもなく、畳んだ時の見た目もうつくしいです。いやあ、本当にうつくしい。ただ、如何せん、取り出しにくい。そこはかとなく、取り出しにくいの。

前置きが長くなってしまったけど、つまり何を言いたいのかと言うと。紙ジャケに魅了される最大の理由。

それはズバリ、「匂い」です。

たとえば、この紙ジャケ。なーんにも書かれていないけど、LEMON JELLYのシングル「SPACEWALK」です。

個性的なデザインもさることながら、なんていうか。ごく稀にあるんですよね。実家のクリスマスツリーみたいな匂いがする紙ジャケが。ずっと箱にしまっておいた、ツリーの匂い(笑)

こんなノスタルジックで、卑猥な匂いを放つCDを、わたしは他に知りません。匂いは神様が与えてくれた最高の快楽、とはよく言ったものです。五感の中で唯一脳の前頭葉までに達することを許された嗅覚。

みなさんは紙ジャケットの匂いを嗅いで、何を思い出し、想像するのでしょうか。現在か、過去か。それとも未来か。あるいは何も感じないか。

キングオブ紙ジャケを探す旅はまだまだ続きます。

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