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タイトルに「音楽好きな」とあるものの、特にサウンドトラックの紹介というわけではありません(笑)。
ただ、音楽好きの人ならきっと楽しめる映画を集めました。「酸いも甘いも噛み分け始める」35歳以上の方には特におすすめです。この年齢になると、心身ともに微妙な変化が出てきて、色々考えさせられることも増えてきますよね。
そんな「あれこれ感じ始める」大人たちにぴったりな映画をぜひご覧ください。
High Fidelity
STAFF/監督:スティーブン・フリアーズ
CAST/ジョン・キューザック イーベン・ヤイレ ジャック・ブラック
原作ではイギリスが舞台だったけど、アメリカに替えての映画化。シカゴで中古レコード屋を経営する、ロブ・ゴードン(ジョン・キューザック)の恋愛コメディ。あちこちにちりばめられた音楽ネタが面白くて、思わず頷いたり、クスクスっとしたり(笑)劇中でフィーチャーされている曲も、60年代からベータバンドまでと幅広く、会話もなかなかのマニア向け(笑)
アメリカンドリーム的な派手さと明るさはないけど、弾ききれない雰囲気、淡々とリズミカルに進んでいく構成は、観ている人を飽きさせずイイ感じ。音楽好きにはたまらない作品なのも間違いない。
撮影監督のシーマス・マクガービーはアイルランド出身で、ミュージックビデオの監督としても有名。ティム・ロビンスやキャサリン・セダ=ジョーンズなどのカメオ出演も豪華。
「特別版」ってなんだろう?って思って、自分のを確認したら持っているのは「特別版」でした。
特別版には特典映像として、以下が収録されています。
- 未公開シーン(約14分)
- インタビュー集(約26分)
- オリジナル版劇場予告編
MILLION DOLLAR HOTEL
STAFF/監督:ヴィム・ベンダース/脚本:ニコラス・クライン/原案:ボノANDニコラス・クライン
ロードムービーを得意とするヴィム・ベンダースが贈るうつくしくて、切なくて、ちょっぴりファンタジーなラブストーリー。大切な人を守るために、エロイーズへの愛を永遠のものにするためにトムトムが選んだ道とは……。
もう何十回と観てるけど、いまだに最初のシーンで泣いてしまう。一度観てから、もう一度観ることをオススメします。大好きなシーンもたくさんあって、トムトムの部屋に初めてエロイーズが来た時とか、トムトムがお風呂に浸かりながら考えてるシーン、ラスト近く、2人がベッドの上で話をするシーン。
詩的で、時に情動的な映像は、流石ヴェンダースです。
原案がU2のボノであることでも、話題になった作品。もちろん、サントラにも参加しています。
アリゾナドリーム
STAFF/監督:エミール・クストリッツア/脚本:デヴィッド・アトキンス&クストリッツア
CAST/ジョニー・デップ、フェイ・ダナウェイ、リリ・テイラー、ヴィンセント・ギャロ
最高のユーモアと最高のロマンス。そして最高のキャスティング。クストリッツアの作品の中では、観やすい作品なんじゃないかなと思う。アヴァンギャルドでドリーミー。それでいてシュールな映像が秀逸。まったくもってすべてがツボ。
2人の女性に翻弄されるジョニーには母性本能くすぐられまくりだし、リリ・テイラーの変体チックな演技は目が離せないし、冴えないギャロのアホさには笑うしかないし、フェイの迫真の演技にはただただ脱帽だし。
途中、コミカルなシーンが多いだけに、後半、怒涛の展開に心臓から汗がでます。
お約束のアイテム「犬」「花嫁」「拳銃」も登場。そしてサントラは主題歌がイギー・ポップ。これがまた、絶妙なミスマッチ(笑)音楽はおなじみ、ゴラン・ブレゴヴィッチが担当。
民族音楽がシュールな世界に、適度な潤いを与えてくれています。 夢と現実の狭間でもがく「魚になりたい男」と「鳥になりたい女 」そして「カメになりたい女」。 彼らの行き着く先は……。
メトロポリス(アニメ)
STAFF/監督:りんたろう/脚本:大友克洋
CAST(声)/井元由香 小林 桂 古川登志夫 千葉 繁
わたしが最も敬愛する漫画家のひとり、大友克洋が脚本を手がけ、製作期間5年、制作費15億円、作画枚数15万枚という気の遠くなるようなお金と時間をかけて作られた、アニメを超えたアニメーション映画。
過剰に描き込まれた背景、最新のデジタル技術が可能にしたモブシーン、手塚治虫の漫画に登場したキャラクター達が、違った役で描かれていたりと見所も満載。
ロボットと人間は共存できるのか?人間の愛はロボットを救う事ができるのか?ロボットは人間になれるのか?愛とは一体なんなのか?そんな「もうひとりのアトム」の物語。
ストーリーはベタでシンプルなんだけど、それだけに感情移入しやすく、深く心に残るのである。監督のりんたろうは、光りを使うのがとてもうまくて、幻魔大戦や迷宮物語でもそれは遺憾なく発揮されている。
クライマックス、少女から大人へと変化してゆくシーン。顔が半分溶けて、崩れかけたヒロインの美しさは凄絶。劇中で流れるのはディキシーランドジャズという類の音楽で本多俊之が担当。
メトロポリスのレトロでゴージャスな雰囲気にほどよく溶け込み、時には甘く、時にはコミカルに映画を引っ張っている。あなたは心のないロボットに、愛は生まれると思いますか?答えはこの映画の中に……あるかもしれない。
ちなみに、私はDVDBOXを持っています。これ、めちゃくちゃすごいんです。
なにがすごいって、りんたろうのストーリーボードが付いている!!贅沢すぎる……!!
見始めると止まりません。
期間限定生産のコレクターズアイテムなので、中古でもなかなか手に入りにくいかも。
Shooting fish
STAFF/監督:ステファン・シュワルツ
CAST/スチュアート・タウンゼンド ダン・フッターマン ケイト・ベッキンセイル
失読症のディランと機械オタクのジェズ。孤児院出身の2人が大邸宅を手に入れるために、はちゃめちゃな発明品とマシンガントークで、人を騙してお金儲けをするというお話し。2人が夢中になるキュートなヒロインは、ケイト・ベッキンセイル。(この時のケイトってほんと可愛いの!)
監督が元々、発明家になりたかったらしく、劇中に登場するヘンテコな発明品にも注目してほしい。笑いどころ満載で、テンポも良い。
懸賞で当てた商品や、拾ってきたガラクタなんかでつくったディランとジェズの家が、老若男女、一度は憧れる秘密基地みたいですごくステキ。ビニールハウスみたいなクローゼットがお洒落に見えてくるから不思議(笑)
ある事件でそのお家は壊されてしまうのだけど……。(本気で勿体無い!って思った)
とにかく、楽しくって、ポップなシューティングフィッシュを観ればみんなハッピー。元気になりたい時には特にオススメです。
まとめ
「サブスクリプション」は所有じゃないので、資産にならないのはもちろん、解約するとサービスが利用できなくなるし、専用アプリを使うことがほとんどなので、ダウンロード済のコンテンツであっても、観たり、聴いたりできなくなるというデメリットがある。
もちろん、それを理解したうえでSpotifyや、いろんな配信サービスを使っているわけだけども……。突然サービスが終了なんてことや、アーティストや配給会社の都合で、消える(消される)こともあるわけで。
好きな映画や音楽を手元に残したい!って人にとって、“サブスク” ではコレクション欲を満たすことはできないんだよねー。
それでいくと、Amazon プライムは、やっぱり安定したサービスなのかなあと思う。映画や音楽のデジタルコンテンツの特典が多いし、気に入ったらDVDやCDを購入して(しかも送料無料!)、手元においておくこともできるしね。ニッチなジャンルだと、扱っていないこともあるけど。モノを持たない暮らしが流行っているけど、やっぱり本当に好きなものは、手元においておきたいなって思うわけです。