多肉植物のエデマとは?ビニールハウス内で目立った葉のぶつぶつと風通しの見直し

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多肉植物の葉に、ぷつぷつ、ぼこぼこした跡が出ている。

これ、見つけた瞬間かなり焦りますよね。

虫?
病気?
水のやりすぎ?
それとも、もともとこういう模様……?

以前、エケベリアの葉にできる「ぶつぶつ」について、考えられる原因をまとめた記事を書きました。

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前回の記事では、生理障害・病気・害虫の3つの可能性を整理しましたが、今回はその中でも「エデマ」に絞って、もう少し詳しく書いてみようと思います。

というのも、わが家の多肉をあらためて見てみると、エデマっぽいぶつぶつが目立つ株には、いくつか共通点がありました。

それが、

  • 屋外に設置したビニールハウス内で管理していた
  • その中でも、風が当たりにくい場所に置いていた
  • 肉厚系の葉を持つ多肉に目立っていた
  • 水やりはかなり切り気味だった

ということ。

もちろん、「ビニールハウス管理が原因です!」と断定したいわけではありません。

ただ、梅雨前〜夏にかけての多肉管理では、水やりの量だけでなく、湿度・風通し・置き場所・鉢内の乾き方もセットで見たほうがよさそうだなと感じました。

この記事では、実際にわが家で気になった葉のぶつぶつをもとに、多肉植物のエデマとは何か、病気や害虫との見分け方、梅雨〜夏に見直したい管理についてまとめます。

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多肉植物のエデマとは?

エデマとは、植物に起こる生理障害のひとつと言われています。

ざっくり言うと、根から吸い上げた水分と、葉から外へ出ていく水分のバランスが崩れたときに、葉にぶつぶつや水ぶくれのような跡が出ることがある状態。

多肉植物の場合、葉がぷっくりしていて水分をためこむ性質があるので、こうした症状が目につきやすいのかもしれません。

エデマで見られる症状としては、たとえばこんなものがあります。

  • 葉の表面や裏側にぶつぶつが出る
  • 水ぶくれのような跡ができる
  • 茶色っぽくコルク状になる
  • 触ると少し硬い、ざらっとしている
  • 古い葉に跡として残る

エデマ自体は、病気や害虫のようにほかの株へ感染していくものではないようなんですが、ただ、見た目だけでは病気や害虫と判断しづらいこともあって。

黒ずんで広がる、葉が柔らかい、カビっぽい、ベタつく、虫が見える……という場合は、エデマではなく病気や害虫の可能性もあるので注意が必要です。

今回エデマっぽい症状が目立った環境

葉にぶつぶつのある多肉植物

今回、わが家でエデマっぽいぶつぶつが目立った多肉たちの環境を整理すると、こんな感じです。

項目今回の状況
時期梅雨前〜夏ごろ
管理場所屋外に設置したビニールハウス内
目立った場所風が当たりにくい場所
水やりかなり控えめ(月1~2回程度)
プラ鉢
ほぼ賢者の土
目立った株肉厚系の葉を持つ多肉

水やりは、かなり控えめにしていました。

なので最初は、「水のやりすぎでこうなった」というより、ほかの要因もあるのでは?と思ったんです。

あらためて置き場所を確認してみると、ぶつぶつが目立つ株は、ビニールハウス内でも風が当たりにくい場所に置いていたものが多いように感じました。

ビニールハウスは雨を避けられるし、多肉をまとめて管理できるので便利です。

でもその一方で、場所によっては空気がこもりやすかったり、湿気が抜けにくかったりすることもあります。特に梅雨前〜夏は、ただでさえ湿度が高くなりやすい時期。

水やりを切り気味にしていても、風が通りにくい場所では、葉のまわりの湿度が高くなっていたのかもしれません。

水やりだけでは判断できないかもしれない

ビニールハウスの中の多肉コーナー

多肉植物の不調というと、「水をあげすぎたかな?」と考えてしまいます。

もちろん、水やりは大事です。

特に梅雨〜夏は、鉢の中が乾きにくかったり、蒸れやすかったりするので、水やりのタイミングには気を遣います。

ただ、今回のように水やりをかなり控えめにしていても、葉にぶつぶつが出ることがあるなら、水の量だけで判断するのは少し違うのかもしれません。

気になったのは、次のようなこと。

  • ビニールハウス内の湿度
  • 風の通り方
  • 株同士の間隔
  • 鉢の中の乾き方
  • 肉厚系の葉に出やすく見えること
  • 梅雨前〜夏の高温多湿

同じビニールハウス内でも、入口に近い場所、奥まった場所、棚の上段、下段では、環境がかなり違います。風が通る場所もあれば、空気が止まりやすい場所もある。

今回のぶつぶつを見て、ビニールハウスの中でも「置き場所の差」はかなり大きいのでは?と感じました。

肉厚系の多肉に目立った理由を考えてみる

多肉植物のアップ

今回、エデマっぽい症状が目立ったのは、葉がぷっくりした肉厚系の多肉でした。

たとえば、葉に厚みがあって、いかにも水分をためていそうなタイプ。もちろん、肉厚系だから必ずエデマが出るというわけではありません。

でも、葉に水分をためるタイプの多肉は、湿度が高くて風が通りにくい環境では、葉の表面や裏側に変化が出やすいのかもしれないなあと感じました。

葉先の透明感がきれいなシムランス系の多肉

こういった、薄葉系のエケベリアには、ぶつぶつがありません。

これはあくまで、わが家の環境での観察です。多肉植物は、品種や株の状態、根の張り方、土、鉢、置き場所によってもかなり変わります。

屋外管理の多肉

肉厚系(セデベリアかな?)で、屋外雨ざらしの環境ですが、気になるぶつぶつは見当たりません。

なので「肉厚系=エデマが出やすい」と決めつけるのではなく、わが家では肉厚系に目立った、という記録として残しておこうと思います。

エデマ・病気・害虫の見分け方

葉先にぶつぶつのある多肉のモヒカン

エデマっぽいぶつぶつを見つけたときに難しいのが、病気や害虫との見分けです。

私も最初は、これが一番不安でした。

エデマ自体は生理障害のひとつと考えられますが、黒ずみやカビ、虫の被害がある場合は、別の原因も考えたほうがよさそうです。

ざっくり整理すると、こんな感じ。

見るポイントエデマっぽい病気っぽい害虫っぽい
ぶつぶつの質感硬い、コルク状、ざらっとしているじゅくじゅくする、黒ずむ、広がる傷、かすれ、点状の跡
白っぽい、茶色っぽい黒、灰色、カビっぽい白い綿、黒い点、ベタつき
広がり方同じ葉に跡として残るだんだん広がる他の葉や株にも増える
葉裏の様子ざらざらした跡カビ、腐れ虫、卵、カイガラムシ
まずすること環境を見直す隔離して様子を見る、殺菌を検討隔離して駆除を検討

ただ、これはあくまで目安です。

見た目だけで完全に判断するのは難しいので、心配な場合は、まず症状が出ている株を少し離して、葉裏や株元をよく観察するのが安心です。

前回の記事では、エケベリアの葉にできるぶつぶつを「生理障害・病気・害虫」の3つに分けて整理しています。

「これはエデマなのか、それとも病気や害虫なのか判断がつかない」という方は、こちらもあわせて読んでみてください。

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まず見直したいこと

ビニールハウス内の多肉コーナー

エデマっぽい症状が出たからといって、すぐに薬剤を使う必要があるとは限りません。なぜなら、エデマ自体は病気や害虫ではないため、薬剤で治すものではないから。

まず見直したいのは、置き場所や風通し、湿度、鉢の乾き方です。

ビニールハウス内の「風が止まる場所」を確認する

ビニールハウス内に設置した無印良品のサーキュレーター

今回、私が一番気になったのはここです!

同じビニールハウス内でも、風が抜ける場所と、空気がこもる場所があります。

入口付近は風が通っていても、奥の棚や株が密集している場所は、意外と空気が止まっていることもあります。

特に肉厚系の多肉を風が当たりにくい場所にまとめて置いている場合は、置き場所を少し変えてみてもいいかもしれません。

今回、ぶつぶつが気になる株は、できるだけ風が通りやすい場所に移動して様子を見ようと思っています。

温湿度計で「なんとなく蒸す」を見える化する

ビニールハウス内は、屋外に置いているつもりでも、思った以上に湿度がこもることがあります。

「今日は蒸し暑いな」と感覚で分かる日もありますが、実際の湿度は見てみないと分かりません。多肉を置いている棚やビニールハウス内に温湿度計を置いておくと、水やりや換気の判断がしやすくなります

特に梅雨〜夏は、

  • 水やりしても大丈夫そうか
  • 今日は換気を意識したほうがよさそうか
  • 風通しの悪い場所になっていないか

を考える目安になります。

株間を少し空ける

ビニールハウス内の多肉たち

多肉は、ぎゅっと並べると本当にかわいいですよね。でも、詰め込みすぎると葉と葉の間に空気が通りにくくなります。(これはどの多肉植物も一緒!)

特にビニールハウス内では、株間が狭いと湿気がこもりやすくなるかもしれません。

今回のぶつぶつを見て、見た目のかわいさだけでなく、風が抜ける余白も大事だなと感じました。

いや、わかっているんです。わかっているんですけど、置くスペースのことや移動のことを考えて、ついつい一つのトレーに詰め込んでしまいがちになるんですが、これからの時期は、少し株間を空けて、風が通るように並べ方も見直したほうがよいと思います。

鉢と土の乾き方を見る

モンロー☓ラウイを真上から見たところ

今回の株は、プラ鉢に賢者の土で育てていました。

水やりも切り気味にしていたので、土が悪い、鉢が悪い、と単純に言いたいわけではありません。

ただ、同じ土と鉢でも、置き場所によって乾き方は変わります。風が通る場所なら早く乾くし、空気がこもる場所なら乾きにくい。

ビニールハウス内では雨を避けられる反面、湿度や空気の動きによって、鉢の中の環境も変わっているのかもしれません。

なので、水やりの頻度だけでなく、

  • 鉢の中がどれくらいで乾くか
  • 風が当たる場所か
  • 株が密集していないか
  • 土が湿ったままになっていないか

も見ていきたいところです。

薬剤を使ったほうがいいケース

エデマ自体は、薬剤で治すものではありません。

なので、葉にぶつぶつが出たからといって、すぐに殺菌剤や殺虫剤を使う必要はないと思っています。ただし、次のような症状がある場合は、病気や害虫の可能性も考えたほうがよさそうです。

  • 黒ずみが広がっている
  • 葉が柔らかい
  • カビっぽい
  • ベタつきがある
  • 葉裏に虫がいる
  • 白い綿のようなものがある
  • 他の株にも似た症状が広がっている

こういう場合は、症状が出ている株をいったん離して、葉裏や株元をよく確認します。病気が疑わしい場合は殺菌剤、害虫が疑わしい場合は殺虫殺菌スプレーなどを検討することもあります

ただし、薬剤を使う場合は、必ず商品のラベルや使用方法を確認してください。

多肉植物に使えるかどうか、対象となる病害虫は何か、使うタイミングや回数はどうか。このあたりを確認してから使うようにしたいです。

エデマっぽい症状が出たあとにしていること

多肉を横からアップで撮影

エデマっぽいぶつぶつが出た葉は、すぐにきれいに戻るものではなさそうです。

なので、今あるぶつぶつを消すというより、これから出てくる新しい葉がきれいに育つかどうかを見ていこうと思っています。

私が今後やっていきたいことは、こんな感じです。

  • 風が通る場所へ移動する
  • ビニールハウス内の置き場所を見直す
  • 株間を少し空ける
  • 水やりをさらに慎重にする
  • 温湿度計で湿度を確認する
  • 葉裏を定期的にチェックする
  • 写真で経過を残す
  • 新しい葉がきれいに出るか見る

特に、写真で残しておくのはかなり大事だなと思いました。

そのときは「なんかぶつぶつしてる……」くらいでも、あとから見返すと、広がっているのか、変わっていないのか、新しい葉はきれいなのかが分かりやすいのでおすすめです。

エデマ対策・梅雨〜夏前にあると便利なもの

今回の件で、梅雨〜夏前に見直したいなと思ったものをまとめておきます。

小型ファン・クリップ式扇風機

ビニールハウス内に設置した無印良品のサーキュレーター

ビニールハウス内や多肉棚の風通しを見直すなら、小型ファンやクリップ式扇風機があると便利。強い風を直接当てるというより、空気をゆるく動かすイメージで使うとよさそうです。

うちでは、無印良品の結構大きめ(たぶん8畳用?)サーキュレーターを使っていますが、ビニールハウスの大きさに合わせて購入を検討してくださいね。

温湿度計

棚に置いた温湿度計

湿度を感覚だけで判断するのは難しいので、温湿度計はひとつ置いておきたいアイテムです。

ビニールハウス内、多肉棚の近く、室内管理の棚など、それぞれの場所で環境が違うので、置き場所ごとに確認できると管理しやすくなります。

多肉棚・育苗トレー

株間を空けたり、風が通るように並べ替えたりするなら、棚やトレーも見直したいところ。ぎゅうぎゅうに詰めるとかわいいけれど、梅雨〜夏は少し余白を作るほうが安心かもしれません。

[ポチップ挿入:多肉棚・育苗トレー]

多肉植物用土・スリット鉢

土や鉢は、鉢内の乾き方に関係します。水はけのよい土を使っていても、置き場所によって乾き方は変わるので、風通しや湿度とセットで見直したいですよね。

薬剤系アイテム

植物つよしを持っているところ

エデマ自体に薬剤は必要ありません。

ただ、病気や害虫が疑わしいときのために、殺菌剤や殺虫殺菌スプレーを用意しておくと安心です。使うときは、必ず対象植物や使用方法を確認してくださいね。

よくある質問

多肉植物のエデマは病気なの?

エデマは、病気や害虫ではなく、生理障害の一種と考えられます。そのため、エデマ自体がほかの多肉にうつるものではありません。

ただし、見た目が病気や害虫の症状と似ていることもあるので、黒ずみ・カビ・ベタつき・虫がないかは確認したほうが安心です。

水やりを控えていてもエデマは出る?

出る可能性はあると思います。今回、わが家では水やりをかなり切り気味にしていた株にも、エデマっぽいぶつぶつが見られました。

水やりの量だけでなく、湿度、風通し、鉢の乾き方、置き場所なども関係しているのかもしれません。

ビニールハウス管理はエデマが出やすい?

ビニールハウス管理そのものが悪いわけではありません。雨を避けられたり、管理しやすかったりするメリットもあります。

ただ、場所によっては湿気がこもったり、風が通りにくくなったりすることがあります。特に梅雨〜夏は、換気や風通しを意識したほうがよさそうです。

肉厚系の多肉はエデマが出やすいの?

今回わが家では、肉厚系の葉を持つ多肉に症状が目立ちました。ただし、肉厚系だから必ずエデマになるというわけではありません。

あくまで、わが家の環境での観察として記録しています。

エデマに薬剤は必要?

エデマ自体に薬剤は必要ありません。ただし、黒ずみ、カビ、虫、ベタつきなどがある場合は、病気や害虫の可能性もあります。

その場合は、株を隔離して様子を見つつ、必要に応じて薬剤を検討します。

エデマが出た葉は取ったほうがいい?

軽いぶつぶつだけで、葉が元気そうなら、すぐに取らずに様子を見ることもあります。

ただし、葉が柔らかい、黒ずんでいる、腐れがある、カビっぽいなどの場合は、取り除いたほうがよいこともあります。

迷う場合は、まず写真を撮って経過を見ていくのが安心です。

まとめ|エデマは「治す」より、次の葉をきれいに育てる意識で

コロラータタパルパを横からみたところ

多肉植物の葉にぶつぶつが出ると、かなり不安になります。

でも、すべてが病気や害虫とは限りません。

今回わが家で気になったぶつぶつは、屋外に設置したビニールハウス内の、風が当たりにくい場所に置いていた肉厚系の多肉に目立っていました。

水やりは切り気味にしていたので、「水をあげすぎたから」と単純に決めつけるより、湿度・風通し・株間・鉢の乾き方など、いくつかの条件が重なっていたのかもしれません。

エデマっぽい症状は、一度出た跡を消すというより、これから出てくる葉をきれいに育てる意識で見守るのがよさそうです。

梅雨〜夏は、人間と同じで多肉にとってもなかなか難しい季節。

あわてず、でも放置しすぎず、風通しと湿度を見ながら、引き続き観察していこうと思います。

この記事を書いた人

好き”も”仕事にしている3社掛け持ちの在宅パラレルワーカー。ブログ歴・在宅ワーク歴10年以上の猛者。多趣味で凝り性。無類の音楽好き。

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