ライターのお仕事、こんなのもありますよ

今回は「ライターのお仕事」の種類について書いていこうと思います。基本、自身が経験したお仕事だけになるので、ここに書いた内容がすべてではありませんし、必ずしもあてはまるわけではないですが、これからお仕事を探す人やライターを目指している人のヒントになればうれしいです。

WEBメディアのお仕事

報酬はピンキリですが、お仕事は比較的多めです。企業サイトのブログやコンテンツの更新をGETできれば、そのブログや企画が終了するまでお仕事が続きます。

私がこれまで担当したのは、中古自転車を販売するサイトのブログ記事作成とライティング指導、某百貨店のファッションブログ更新、留学情報サイトの構成案作成とライティング、企業サイトのブログ記事リライトなどなどです。ライティングだけではなく、記事作成のアドバイスや本格的ではなくてもいいので、校正ができると付加価値があがるので、次のお仕事にもつながりやすいです。

構成から文章作成までを一貫しておこなう場合は、構成分の料金もしっかりいただきましょう。ときには「ネタが思いつかない」ということで、ブレストを兼ねたMTGをするかもしれません。もちろん、その分の料金もいただきましょう。目に見えにくいので料金設定が難しいかもしれませんが、スキルの安売りはよくないです。

もちろん、初回無料ってことで次のお仕事につなげるのもアリです。種まきは大事。

デザインの経験が少しでもあるなら

Graphic design studio

PhotoshopやIllustratorなら多少扱える、デザインの経験があるというライターであれば、もう少しお仕事の幅が広がります。たとえば……私のようなデザイナーでなくてもできるお仕事でいうと「ECサイト」や「飲食店の情報サイト」のバナー制作と更新です。コツさえつかめば、案外いけます。

サイト独自のシステムを使うので、覚える必要はありますが、ちょっとしたバナー制作ができてツール系などに苦手意識がなければ、お仕事になりますよ。

ラジオ番組の書き起こし

ラジオ番組をリアルタム(または後日アプリなどで視聴)で視聴し、その内容を文章にするお仕事です。納期は少しタイトな場合があります。ただ、一度お仕事が決まると、継続して依頼があります。番組が終了しても、新番組のご相談や、過去に放送した分の書き起こしだったりと、お仕事はあまり途切れません。

好きな番組や、得意なジャンルがあるとお仕事をまわしてもらえる確率もグッと上がります。サッカー、ジャニーズ、宝塚、アニメなど、本当に様々です。

ちょっと稀なケースかもですが、書き起こしライターから、現地ライター?的なお仕事をするようになった方もいます。取材班に同行し、そこで見聞きしたことを文章にする、つまりラジオの原稿作成ということになります。いろいろと条件が絞られますし、拘束時間が長く、納期もタイトになる場合が多いのでお子さんの年齢やご家庭の事情などでお断りされる方がほとんどで、アサインする方もなかなか難しかったです(苦笑)

幸い、クライアントが多少不慣れでも向上心のある方であれば、フォローしますというスタンスだったので助かりました。最初は少し大変ですが、ラジオ局内に出入りすることもあるので、よい経験と実績になりますよね。

求人広告関係

単価はやや低めですが、文章作成やキャッチコピーなどの練習にもなります。限られた文字数で、いかに応募してもらうか、お仕事を魅力的に紹介できるかといった訓練にもなりますよ。いくつか形態があるんですが、私はコンビニなどでよく見かける無料の求人雑誌関係のお仕事と、企業とデザイナーさんとの間に入ってディレクションと、構成案(キャッチコピー含む)をご提案して制作(デザイナー)、納品(システム入力)までを担当する仕事の両方をやっていました。

当然ですが、後者の単価は高めです。そのかわり、クライアントとのやり取り(メール・電話)が発生しますし、求人バナーのキャッチコピーと写真選定もやりますので、デザインに関してド素人だと少しキツイかもです。加えて、ディレクションの経験があるとなおよいです。

細々とした決まりごとがあったり、求人広告用のシステムを使って入稿する場合があるので、そういった操作に慣れる必要があります。

ただ、求人雑誌関係の入稿作業は、パターンに慣れてしまうと、スピードもあがるので、単価の低さはある程度補えるのではないかと思います。また、求人関係のお仕事は、媒体によりますが12月から5月、6月くらいに集中します。なので、短期間だけというのもアリです。一度経験すると、翌年からも継続して声がかかったりしますよ。

通販サイトの説明文作成

大手通販サイトの商品紹介ページに記載されている説明文を作成する仕事です。単価は低いので、とにかく量をこなす必要があり、スピードと正確性が求められます。人によっては、単調で少し退屈に感じるかも。同じような商品の紹介文・説明文を大量に書くことになるので、表現や言い回しのボキャブラリーが鍛えられますよ。

言い方はアレですが、あまり頭を使わないので、ライティングのテクニックはさほど必要ないです。それよりも、スピードですね。

こういった、通販サイトやECサイトの商品説明文は、翻訳のお仕事もあったりします。日英、英日、どちらも経験しました。好きなジャンルだと筆が進みますが、よくわからない商品(電子・電気部品や車のパーツなど)だと、翻訳でなくても、単価が高くないのにリサーチが必要なこともあり、なによりも書いていてあまりモチベーションが上がらないので苦痛に感じることもありました(苦笑)

インタビュー記事作成・書き起こし

これはWEBメディアだけではなく、企業パンフレットや販促ツール(商品のチラシなど)に、インタビュー文を使用する場合などに依頼があります。電話やメール、最近ではZOOMなどでインタビューから担当することもありますし、録音データをもらって書き起こし~校正だけをする、いわゆるテープ起こしの場合もあります。

後者の場合であれば、経験の浅いライターにもアサインできますが、インタビューもお願いするとなるとそうはいきません。質問力、傾聴力も必要になってきます。また、基本的にインタビューする日時はクライアントに合わせることになるので、時間に融通のきく方でないと厳しいことも。その間、時間が拘束されますしね。

私は電話かZOOMでのインタビューしかお引き受けしませんでしたが、このご時世でもありますし、どのみち対面でのインタビューは少ないかもしれませんね。電話や自宅でインタビューをおこなうときは、生活音や環境音にも気を遣う必要があります。

おわりに

やはり業界にいて思うのは、ライティングスキルだけでは、なかなか難しくなってきているなあということです。ライティング+ディレクション、ライティング+Photoshop or Illustrator、ライティング+WordPress、ライティング+SEOなどなど、付加価値が求められていると感じます。というか、求められています。

まずは、ライターとしての基本、納期厳守、早いレスポンス、リサーチ力は当然のこととして、クライアントからの要望をしっかり聞いて、その先の提案もできるライターだと、もっともっとお仕事の幅が広がり、取りやすくなります。

こういう仕事をしている私が言うのもなんですが、私はライターではないですし、文章を書くのが大好き!というわけではありません(苦笑)それでも、どうしてライティング関係のお仕事ができるのかというと、多分ですがブログを書き続けているからだと思います。

途中何度も途切れてはしまいましたが、とはいえブログ歴は10年以上になるので。デザインも似たようなもので、デザイナーではないですし、Illustratorは使えませんがPhotoshopはある程度使えます。自分のブログや、オンライン講座のサイトも素人ながら自分で制作しています。

でも、おかげでちょっとしたバナーくらいは制作できるようになったので、無駄にはなっていないと思いたい(苦笑)まあ、どうやっても本業のデザイナーさんには敵いませんけどね。

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