サボテンの冬越し対策まとめ|冬に気をつけるポイントとコツ

温度計サムネ

サボテン以外の多肉植物(エケベリアなど)の冬越しについては、ネットやYou Tubeでたくさん情報を拾えたのですが、意外とサボテンの冬越しに関する情報が少なくて。どうしても枯らしたくないサボテンたちの冬越し、一体どうしたらいいんだろう……?

そんなアタナのために、自分の覚書きとして、今回は手持ちのサボテンたちの様子をみながら、気がついたことや冬越しについてお届けします。

温室にパネルヒーターを設置したときの様子は「【福岡県】植物の冬越し対策|屋外の温室にパネルヒーターを設置しました」で書いていますので、合わせてどうぞ!

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冬対策に温室を使う

うちには、かなり小さいですが外に温室があります。下段は日光がほとんど当たらないので上の2段をフル活用です。

自宅の温室を横からみたところ

日中、晴れた日には、このように前面を全開にして、夕方、日が落ちてきたら閉じます。雨の日や曇の日はファスナーだけ開けて、とりあえず空気がこもらないように注意しています。

温室を開けたところ

12月にはいって、なかなか晴れの日がなく……。曇りの日で、朝は0℃、日中は10℃前後でした。食虫植物はもう限界ですね(苦笑)今は屋内管理です。

温室の中においた温度計

すべての植物を家(部屋)の中へというわけにはいかないので、外の温室と植物棚(屋根あり)とでやりくりしていこます。

ただ、温室は開けたり閉めたりの手間があります(苦笑)なので、面倒くさがりな人には向いていないかも。私も面倒くさがりなんですが、温室の開け閉めをするときに、植物たちの様子を確認したり、愛でたりするので、気にならなくなりました。私が忘れていたら夫が、夫ができないときは私が、って感じでやっています。

温室が倒れないように紐で縛って固定している様子

背が高く、不安定なので一番下の段にはコンクリートブロックを置いて、さらに紐で縛って固定しています。夏だったか、一度、倒れちゃったんですよね。かと言って、低い温室だと日が当たらないので、背の高いタイプにしました。

温室が倒れないようにのせたコンクリートブロック

さらなる冬対策としてパネルヒーターを設置したときの様子は「植物の冬越し対策|温室にパネルヒーターを設置しました」の記事で紹介しています。

サボテンが初心者向けと言われるのはなぜ?

サボテンの冬の管理

一般的に「サボテン=管理が楽」っていうイメージですよね。 おそらく、「水やりがほとんど必要ない」とか「お水をあげなくていい」なんて聞いたこと(見たこと)が 一度くらいはあるんじゃないかなー。

または、ホームセンターやスーパーなどに併設されているような園芸ショップでサボテンを購入して、育て方を聞くと「お水は霧吹き程度で大丈夫です」とか「室内の明るい場所で育てられます」と説明された経験、ありませんか??

サボテン ペレツデラローサエ

ほとんどのサボテンは、ざっくりいうと乾燥した砂漠みたいな場所に自生している植物なので、お水はほとんど必要ありません。これは本当です。1、2ヶ月お水をあげなかったからといって、そうそう枯れることはないんですね。それよりも、お水をあげすぎて根が腐って枯らしてしまうことのほうが多い……。

サボテンに限らずなんですが、植物は日当たりが悪いと徒長(間延びした感じ)してしまいますし、機嫌も悪くなってしまうし、調子が悪くなってきます。

もちろん、品種によるでしょうし、室内管理でも一日中日当たりがよければ別です。基本的に、人間と同じですね。

冬場の水やりはほぼ断水でOK

最低気温が5℃くらいまで下がってくると、サボテンたちは休眠にはいります。となると、根っこが動かない(水を吸い上げない)ので、ほぼ断水で管理が鉄則!

なんで「ほぼ」かというと、サボテンの大きさによっては、完全に断水してしまうと、春の目覚めが遅くなってしまうから。せっかく暖かくなって「さあ!これからぐんぐん成長するぞ~」ってときに、根が張り切っていない状態で冬場、完全に断水してしまうとよいスタートが切れません。

ホームセンターで買ったミニサボテン

ミニサボテンのような、直径が2センチとか3センチくらいの小さなサボテンには、月に1回くらいの頻度で、暖かい日を狙って土を濡らしてあげるといいと思います。

要は、鉢のなかに水分が残り続けて、根っこが腐ってしまうのが一番怖いんです。なにせ休眠中なので、生長がほぼ止まっている状態ですからね。

マミラリアなどのふわふわ系は丁寧に水やり

陽炎は上から灌水しても、大丈夫でしたが、ふわふわの高砂はジャバジャバやってしまうと、ご機嫌ななめになる気がする(見た目もみすぼらしくなる)ので、水差しでひと鉢ひと鉢丁寧にお水をあげるようにしています。

390円で買ったサボテンの高砂

カギ棘系のサボテンは、他のサボテンたちよりも強い感じします。成長も早めなような。気のせいかな。

とりあえず、根っこをあまりさわらなければスクスクと育ってくるようです。陽炎もペレツデラローサエも、どちらも購入してから植え替えていませんが、順調なんですよね~。

できれば、来年もこのままさわりたくないなあ。とくに陽炎は、今年の3月に花伝さんで買ってから、どの園芸ショップでも見ていないので実はレアなんだろうか。

サボテンマミラリア属 陽炎の開花

3月くらいになると、こんなにかわいらしいピンクの花が咲きます。たまんねーなー!

冬場にやってはいけないこと

サボテンが休眠期に入る冬。やってはいけないことをまとめました。すべての品種のサボテンにあてはまることではありませんが、ひとつのやり方として、参考にしていただければと思います。

植え替えをしない

冬場の休んでいるときに、根っこをさわるような植え替えはやめておいたほうがよいです。根切りや胴切りなんてもってのほか。休眠期に根っこをさわったり、切って整えたりすると弱ってしまいます。そして、弱ったまま冬を越せず、枯死してしまう……なんてことにもなりかねません。

買ってきて、お気に入りの鉢に植え替えたい気持ちはわかりますが、暖かくなるまで待ちましょう。それが安心・安全です。

肥料はあげない

上と同じような理由ですが、休眠中に必要以上な栄養を与えても、根っこが吸い上げないので腐る原因になることがあります。冬はそっと見守るだけにして、しっかり休ませてあげましょう。

水やりは「あ!忘れてた!」くらいがちょうどいい

冬はサボテンが休眠期に入るため、水やりの頻度を大幅に減らす必要があります。基本的に土が乾いた状態を保ち、暖かい日中に少量の水を与える程度にしましょう。

私の経験上、ダドレアとサボテンに関しては「水あげるの忘れてた!」くらいでちょうどいいと思っています。ただ、これもサボテンを置いている場所や住んでいる地域にもよるので自分で水やりのタイミングや感覚を掴んでいく必要があります。

これがまた楽しみのひとつでもあるんですよね。

サボテンの冬対策まとめ

トゲトゲしい見た目(そうじゃないのもいるけど)なのに、大きさや置く場所によっては水やりに注意が必要なので、意外と初心者さん向けではないのかも……?と思っています。

「私、サボテンも枯らしちゃうから、植物を育てるのは無理」と思って植物を育てることに踏み出せないでいる人、大丈夫です。サボテンはそうそう枯れません。

徒長気味な植物

というよりも、植物は初心者でなくとも枯れるときは枯れます。買ってきた株が、もともと弱っていることもありますし。室内で大丈夫ですっていう言葉を鵜呑みにしてしまうと、枯れることはないかもですが、ひょろひょろ~とした貧弱なフォルムになってしまいますよ~。

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