世の中には、写真撮影テクニックを紹介したサイトや、ノウハウ本がたくさんあります。でも、読んだだけでは知識として学んだというだけ。知っていることと、使える・できるというのは別物です。
ローレベルで撮影してみる
LOMO LC-Aで撮った写真です。下が芝生だったので、フワフワしていてカメラが安定しなかったんですが、朝霧高原なので寝そべって撮影することには、なんの抵抗もありませんでした。
こちらは、カメラを地面に置いて撮影。撮りたい部分にアタリをつけて、カメラをセットしてシャッターを切りました。これだと初心者の方でもあまり抵抗なくできるかもしれません。たまに、「何やってんだ?」的な視線を感じることもありますが、そのうち慣れます。
ついつい自分の目の高さ(アイレベル)だけで撮影してしまいがちになるんですが、カメラの高さ(レベル)を変えるだけで魅力的な写真になります。
かがんだり、膝をついてローレベルで撮影してみたり、一段高いところから撮影してみると、新たな発見があって楽しいです。
撮りたい!と思ったら躊躇しない
魅力的な被写体を見つけたら、自然と足が向くはず。その気持ちに正直になる!
撮りたい被写体が、人物の場合、
子どもを盾につかう
こちらは、オランダにて。「かわいいですね。写真撮ってもいいですか?」とか言いながら近づいてパシャリ。日本でもこの手が使えるかは未検証です。自己責任でお願いします。
お父さんもいれてもう一枚。
このあと、「君、日本人?日本では子どものことを「かわいい」って言うんでしょ」と日本語で「かわいい」を披露してくれました。子ども=かわいい、いや、間違いじゃないけど、ま、いいか。
建物や風景を撮影するフリして人物を撮る
これはいたって簡単。建物や風景を撮影しているように見せかけて、ちゃっかり人物も入れちゃうっていう方法です。
時折、移動しながらいかにもいろいろな角度からその建物を撮影しているかのようにアピールするのがコツ。建物の前や近くでカメラを構えて待つ忍耐力も必要です。
自然光を生かす
光の向きがポイントになるんですけど、光が斜めうしろから当たるようにセッティングしてみてください。シャッタースピードは1/30くらい、絞りは開放(一番小さな数値)に設定します。光が対象物に直接当たらないように注意です。
モード選択のあるカメラなら「絞り優先」にしておいて、シャッタースピードは1/30くらい、絞りは開放で露出補正を+1~2くらいにすると、明るくふんわりした写真が撮れます。
食べものを撮影するときは、「この料理の、ここを撮りたい!」と決めてから撮影するといいです。自然光で撮影すると、シズル感がでてとってもおいしそうでしょ。
光の陰影で雰囲気よく撮る
フラッシュは使いたくないので、撮影は明るい時間帯に済ませます。
窓からの自然光を活かすようにシャッタースピードは遅めの1/30秒で、露出補正のあるカメラであれば明るく撮れるように「+1」にするとよいです。絞りは浅め(F値を小さめ)にしましょう。
家のなかをこっそりのぞいているような、静かな一枚で気に入っています。自然光の効果で奥行きのある写真になりました。
美しい風景やきれいに並べられた料理ではなくても、ふとしたときにシャッターを押しておくと、後で見返したときに、そのとき吹いていた爽やかな風や匂い、味などを思い出すことができます。
まとめ
今回お伝えしたテクニック(と呼べるのか?)は、フィルムカメラでも、デジタルカメラでも使える、生かせるものです。
とくに、自然光については、それだけで記事が書けるほどネタがありますので、また別の機会にお話しできればと思っています。構図と光についてマスターすると、ほんとうに写真が変わるので、一度試してみてくださいね!