猫を飼っている人にとって、「腎臓病」は避けて通れない病気といわれています。5歳を過ぎたあたりから発症リスクが高まり、高齢になると腎機能が低下してしまう猫も多く、これまで多くの飼い主さんが悩み、つらい思いをしてきました。
うちのチョキもご多分に漏れず、腎機能の低下で一時は「リンパ腫やがんの可能性がある」とまで言われて、とてもショックだったのを覚えています。


さいわい、うちはフードを療養食に変えてからみるみる改善されていき、毎月だった検診が今では3ヶ月に一回の定期検診になりました。


そんななか、ついに腎臓病の猫に使える新薬が完成したという朗報が入ってきました!
今回は産経新聞のニュース「<独自>タンパク質「AIM」を使った腎臓病のネコ用新薬が完成、令和9年春にも実用化へ」をもとにご紹介していきます!
猫の腎臓病ってどんな病気?
猫は5歳ごろから腎機能に異常が出やすく、特に高齢になるとリスクが高まります。アニコムホールディングスの調査によると、12歳以上の猫の死因の約3割が腎臓病や泌尿器系疾患だというデータも。
しかも、腎臓病は一度進行すると回復が難しく、多くの猫が15歳前後で亡くなってしまうという現実があります。
腎臓の役割は「血液中の老廃物をろ過して尿として排出すること」この働きがうまくいかなくなると、老廃物が体にたまり、さまざまな不調を引き起こします。
タンパク質「AIM」による治療がカギ!
腎臓病治療のカギとなるのが、AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)というたんぱく質。このAIMには、腎臓にたまった老廃物(=体のゴミ)を掃除する働きがあります。
人間やマウスでは、急性腎不全になったときにAIMが発動し、老廃物を取り除いて腎機能が回復することが確認されています。
でも、猫の場合はAIMを持っているのに、なぜかうまく働かないらしく……。そこで、「外から機能するAIMを投与して、猫の腎臓を救おう」というのが、新薬開発の概要です。
東大教授が退職してまで挑んだプロジェクト
この研究をリードしているのは、元東京大学医学系研究科の教授・宮﨑徹さん。AIMを世界で初めて発見した人物でもあります。
「この病気を治せる薬を届けたい」との強い想いから、大学教授の職を辞してまで、一般社団法人「AIM医学研究所」を設立。愛猫家たちから寄せられた約3億円の寄付をもとに、研究と開発を進めてきました。
すでに新薬は完成し、2024年内には治験を終えて、2025年春に農林水産省に承認申請予定。薬は「凍結乾燥させたAIMタンパク質」として、台湾の製造拠点で生産される計画だそうです。
愛猫家の想いが支えた研究
この研究には、全国の愛猫家たちから約3億円もの寄付が集まったそうです。「愛猫を助けたい」「もう同じ思いはしたくない」そんな飼い主の想いが、この研究を後押ししてきました。
宮﨑所長も「高額な医療ではなく、誰でも手にできる薬にしたい」と語っています。
宮﨑所長は「高額医療ではなく、誰もが使える薬にしたい」と話し、価格はできる限り抑えたい考えだ。
AIMによる新薬は、進行した腎臓病にも効果が期待されており、今後多くの猫の命を救う可能性があります。まだ治験段階ではありますが、猫にとっても、飼い主にとっても大きな希望になりそうですね。
これからも動向を追って、続報があればまたご紹介したいと思います!