一般的に冬型とされる、メセンたちの今の様子をお届けします。うちにあるメセンも紹介しているので、メセンに興味のある方は必見です!
冬型メセンの夏の管理と水やり
何度かこのブログでも登場している、塊根性メセンのトリコディアデマのデンサムとブルボサム、多肉性コノフィツムのブルゲリとステファニーたちですが、案外育てやすい品種なのです。とはいえ、コノフィツムはまだまだ初心者。こうやって写真と文字で記録を残しながら、試行錯誤しています。
結局、どの植物もそうなんですが、とにかく夏は「蒸れ」が一番怖い。鉢の中が蒸れて、根腐れして、枯れてしまう。このパターンです。どうしても風通しの悪い場所で管理しなければいけない場合は、扇風機、送風機などで風をあててあげられるといいですね。たいぶ違うと思います。
IKEAの棚にこんな感じで、適当に遮光ネットをくくりつけています。
ちらっ。遮光した棚には、冬型植物たちが並んでいます。右の鉢は、休眠中の冬型ケープバルブたちです。
屋内管理する場合は、エアコンの冷えた風が苦手だったりするので、直に当たる場所には置かないように注意。人間も、クーラーの風にあたりすぎると、体が冷えて、調子悪くなってしまうことがあるけど、それと同じなんでしょうね。
ちなみに、遮光していない棚には、ダドレアが量産されています(笑)夫さまの仕業です。家の中にも、まだあります。まるで生産者のようです。
水やり
トリコディアデマもコノフィツムも、夏はほぼ断水に近い感じで管理します。成長期になる、春・秋は土が乾いたらたっぷりと。詳しくは、それぞれの植物の項目を参照してみてくださいね。
トリコディアデマ
トリコディアデマ デンサム(Trichodiadema densum)
2022/7/7現在の様子。黒っぽくなっているのは、花が咲いた名残りです。去年よりもたくさん咲いてくれました!真夏は断水気味に管理。生長期の春・秋は用土が乾いたらたっぷりと水やりが基本。やはり、蒸れには注意なので土は乾き気味で管理するのがよいです。
どちらもホームセンターで購入しました。↑はなんと580円!めちゃくちゃお買い得。今は、この値段でこのサイズはちょっと買えないと思う。
葉付きはちょっと貧弱に見えますが、塊根部分は立派なの!これが「盆栽系」といわれる由縁ですな~。かっこいいです。
こちらは夫さまのデンサム。たしか、350円くらいだったと思います。おそらく挿し木じゃないかな。
なんだか、私のデンサムがみすぼらしく見えるんだが……。水、切りすぎかな……。ぎゅっとしてて、格好はいいんだけどね。夫さまのデンサムは、黒っぽくなっている部分がないので、今年は花が咲かなかったのかな。
トリコディアデマ ブルボサム(trichodiadema bulbosum)
一年中、葉をつけている(休眠しない)ので、夏でも断水はせず、涼しい日を狙って水やりをします。とはいえ、春・秋の成長期のようにじゃぶじゃぶはあげません。月1~2回くらいですかね。「あ!忘れてた!」ってくらいでいいかもしれない。
デンサム同様、とても丈夫なので過酷な環境でも育ってくれます。さすがに、日照不足になると枝が長くのびて、徒長するのでかっこ悪くなるんですけど、枯れることはそうそうないです。
とはいえ!このブルボサムは水が足りていません……。夕方、急いであげました。元々、瀕死状態だったので、ダメ元で育てていますが、日光にたくさん当てるようにしたら結構元気になりました。(ような気がする)
いや、そうでもないですね。秋になったら、根っこチェックだな。
成長期の春と秋は、結構お水を欲しがります。土が乾ききる前に、たっぷりとあげることを忘れずに。
コノフィツム(Conophytum) ブルゲリ
2022/7/7現在の様子。
コノフィツム界のアイドルブルゲリちゃん。夏は油断すると、あれよあれよと言う間に溶けてしまうという、見た目同様、ちょっぴり繊細な植物。
春くらいから、薄い皮をかぶりはじめます。そうなったら、断水です。ただ、完全に断水してしまうと、病気になったり、細い根が枯れてしまうことがあるので、夏でもできれば、涼しい夜に軽く霧吹きをしてあげるとよいです。
左はうちに来たばかりの頃の、初々しいブルゲリ。左は今年(2022年)1月頃のブルゲリ。このときは、かなりシワシワで、もうダメかと思いました。たぶん、水が足りていなかったのだと思います。赤くなっているのは、日光によく当てたからだと思われます。
夏が終わって涼しくなってくると、脱皮してツルピカの肌がみえてくるので、そうなったら少しづつ水やり開始です。
成長期の秋になったら、たっぷり水やりを。根腐れしやすいくせに結構、お水が好きというわがままちゃんですが、無事に夏越しして、脱がせたい!(意味深)
コノフィツム(Conophytum) ステファニー(stephanii)
2022/7/7現在の様子。こういう、毛がはえているものは、空気中の水分をキャッチすることに長けているんじゃないかと思う。なので、同じコノフィツムでも、ブルゲリみたいにお水はあげていません。
ブルゲリ同様、春くらいから、薄い皮をかぶりはじめます。そうなったら、断水です。ただ、完全に断水してしまうと、病気になったり、細い根が枯れてしまうことがあるので、夏でもできれば、涼しい夜に軽く霧吹きをしてあげるとよいです。
夏が終わって涼しくなってくると、薄皮のなかから、新芽がみえてくるので、それくらいから少しづつ水やり開始です。左はしの子が、腐っているようにも見えるので、あとでチェック。
メセンの夏越しまとめ
トリコディアデマは、夏にも冬にも割りと強くて、育てやすいのでメセン初心者さんには断然おすすめ。去年くらいから、ホームセンターでも買えるようになってきたので、手に入りやすいと思います。1,500円~2,000円くらいかな。
気をつけないといけないのは、挿し木だと塊根が太くならない!たとえば、左は実生、右は挿し木。挿し木のほう(右)は塊根部分がボケていてわかりにくいんだけどまったく違うの、わかりますか?
もちろん好みもあると思うので、絶対実生がいいよ!なんて言えないけど、この盆栽みたいな迫力のある、力強い塊根が好きなので、買うときはよーく見るようにしています。
逆をいえば、挿し木で増やせるということでもあるわけだ。
たまに「実生です」と書いてあることもあるので、それは「実生だから塊根が立派になるよ」と言いたいのだと思ってください。
コノフィツムのブルゲリは、見た目のうつくしさから、人気があり、気軽に買える値段ではないんだけど、欲しくなるのよね~。今年の夏越しに成功したら、もうひと鉢お迎えしようかなと目論んでいます。